イチローズモルトの種類や定価・購入方法をご紹介

昨今、世界的に注目されているジャパニーズウイスキー。
ジャパニーズウイスキーの中でも注目度の高い『イチローズモルト』を紹介いたします。

イチローズモルトの定番商品


ダブルディスティラリーズ	ミズナラウッドリザーブ	ワインウッドリザーブ

イチローズモルトの種類と定価

イチローズモルトは定番商品が少ないため終売品はわかる範囲でご紹介いたします。

銘柄	タイプ	度数	定価
イチローズモルト＆グレーンワールドブレンデッドホワイトラベル	ブレンデッド	46％	3,850円
イチローズモルトダブルディスティラリーズ	ブレンデッド	46.5％	6,000円
イチローズモルトダブルディスティラリーズ 200ml	ブレンデッド	46.5％	2,750円
イチローズモルトワインウッドリザーブ	ブレンデッド	46％	6,600円
イチローズモルトワインウッドリザーブ 200ml	ブレンデッド	46％	2,750円
イチローズモルトミズナラウッドリザーブ	ブレンデッド	46％	6,600円
イチローズモルトミズナラウッドリザーブ 200ml	ブレンデッド	46％	2,750円
イチローズモルトリミテッドエディション　ワールドブレンデッドウイスキー	ブレンデッド	43％	9,900円
イチローズモルト秩父 IPA カスクフィニッシュ 2017	シングルモルト	57.5％	12,100円
イチローズモルト秩父ザ・ピーテッド 2018	シングルモルト	55.5％	13,200円
イチローズモルト秩父オン・ザ・ウェイ 2019	シングルモルト	51.5％	13,750円

イチローズモルトとは

イチローズモルトは埼玉県秩父市にある「ベンチャーウイスキー」が製造するジャパニーズウイスキーです。
ベンチャーウイスキーは肥土伊知郎(あくといちろう)氏が2004年にウイスキー販売会社として設立した会社で、3年後の2007年に秩父市に蒸溜所を設立しました。

秩父市は夏と冬の寒暖差が激しいですが、この環境はバーボンウイスキーの生産地でもあるアメリカのケンタッキー州の気候と環境が似ています。
この厳しい環境が熟成に良い影響を与えて短い熟成期間でもバランスの良いウイスキーを造り出しています。

イチローズモルトの歴史

肥土伊知郎(あくといちろう)氏の実家は古くから続く老舗の酒蔵を営んでいました。
1625年(寛永2年)から続いており、長い歴史を持っていますが肥土さんの父親の時代で経営が悪化しました。
その頃、肥土氏はサントリーに勤めていましたが、経営難を知り家業の再建を決意します。
家業に勤め始めて自社のウイスキーの原酒があることを知ります。

社内では自社のウイスキーの原酒は癖が強く売りにくいとされていました。
肥土氏は自社のウイスキーの原酒を信じ首都圏のバーを巡り名前を伏せてバーテンダーに試飲してもらう活動をしました。
バーテンダーからは羽生蒸溜所の原酒を評価してもらうことができました。

この活動のさなか会社の経営不振は止まらず、2000年に民事再生法を申請しました。
酒造メーカーからはウイスキー造りの撤退と設備の撤去、またウイスキーの原酒約400樽の廃棄を言い渡されました。

肥土氏は、ウイスキーの原酒を預かってくれる企業を探し出しました。
過去に勤めていたサントリーにも断られ、なかなか預かり先が見つかりませんでしたが、福島県の「笹の川酒造」預けれることが決まりました。
その後、「笹の川酒造」の倉庫からウイスキーの原酒を瓶詰めしてバー巡りの再開をしました。
この活動のさなか、蒸留所の建設を決意し2004年9月にウイスキー販売会社「ベンチャーウイスキー」を立ち上げます。

肥土氏は、ウイスキー造りにも努力を欠かしませんでした。
蒸留所立ち上げの準備で本場スコットランドに視察に行き小規模蒸溜所の運用方法を学習しました。
また蒸留所の設立前に軽井沢蒸留所とベンリアック蒸留所にて各1ヶ月の稼働を経験しました。
この準備期間を経て2007年11月に秩父蒸溜所が完工し2008年2月より蒸留を開始しました。

ウイスキーづくりへのこだわり

肥土氏のウイスキー造りへの思いとこだわりは強く、細部まで徹底したこだわりがみられます。
操業当初は英国の大麦を使用しており、近年では地元埼玉県産の大麦を使用しています。
埼玉県産の大麦を使用し始めた理由は、埼玉県産の大麦、ピートを使用して100％埼玉県産のウイスキー造りを可能にすることだそうです。
設備にもこだわっており、ポッドスチルはスコットランドから直接輸入したものです。