グレン アルビンとは
スコットランドのハイランド地方に分類される、インヴァネスという地域にかつて存在したモルト蒸溜所。
蒸溜所の名前は古代ヨーロッパのケルト人の言葉で「陸地」を意味する「アルビオン」から付けられており、これが現在のイギリスを示す最古の呼称となっている。
1846年に当時インヴァネスの市長を務めたジェームズ・サザーランドにより、廃墟となっていた醸造所の跡地に設立された。
グレン アルビンは鉄道へ接続するための独自の線路を備えたり、蒸溜所と1.6キロメートルほど離れた場所にある事務所との間に当時としては珍しい電話が引かれていたりなど、革新的な技術を積極的に取り入れていた蒸溜所だったことでも知られている。
かつてインヴァネスはたくさんの蒸溜所で栄えていたが、1980年代のスコッチウイスキー不況を生き抜くことは出来ず、1983年に閉鎖された。
蒸溜所跡地は現在巨大なショッピングモールとなっている。