かつてメルシャンが所有していたモルトウイスキーの蒸溜所は2012年に完全閉鎖しました。ゴールデンプロミス種麦芽とシェリー樽熟成にこだわり浅間山水系の水を使用し、木桶で発酵させていました。4基の比較的小さいポットスチルですが、だからこそ丁寧に蒸溜され蔦で覆われる貯蔵庫でゆっくりと熟成させ、作り上げてきたそうです。貯蔵庫が蔦で覆われているというのは世界的にも稀なケースでしたがこの蔦が貯蔵庫内の温度と湿度を一定に保つ手助けをしていると言われていたため、軽井沢の冷涼な気候とマッチしウイスキーにとって理想的な熟成環境を生み出していたそうです。上記通り、完全閉鎖となってしまったためメルシャンウイスキーは、今では大変貴重で入手困難な銘柄の一つとして、注目を浴びているお酒です。