キャンベルタウンウイスキーは、スコットランドの「キャンベルタウン」という町で造られる「シングルモルトウイスキー」のことを指します。
主要な産地と書くと聞こえは良いですが、現在「キャンベルタウン」で稼働する蒸留所は数えるほど・・。
もともと他の産地と比べると非常に小さい土地ではありますが、現在では人口が5,000人を割った、「陸の孤島」とも表現される町です。
小さな港町で造られる「キャンベルタウンモルト」は「塩辛さ」が特徴的です。これはやはり、港町近くにある蒸留所が海や潮の香りを受けていることが影響している。
「ブリニー」と表現されるこの「塩辛さ」。海や湖を思わせる爽やかな塩味であり、またスコッチらしい上品な甘さがそれをより引き立てています。
また、アイラモルトで有名なピート香も程良く香ります。ボディも厚めで、どちらかというと重めなので一杯で満足感があるような、そんな仕上がりです。
ちなみに、ニッカウヰスキーの創業者であり日本ウイスキーの父と呼ばれる"竹鶴政孝"氏は、「キャンベルタウン」のヘーゼルバーン蒸留所で研修をしました。
今は閉鎖してしまったヘーゼルバーン蒸留所。しかしその味わい、「キャンベルタウンモルト」の味わいは、日本のウイスキー界に大きく影響を与えたことでしょう。