ブラックアダー買取

「ブラックアダー（Blackadder）」は、1995年に著名なウイスキー評論家・ジャーナリストでもあるロビン・トゥチェック氏によって設立されたインディペンデント・ボトラー（独立瓶詰業者）です。

ブラックアダーの最大の特徴であり、その方針を最も明確に示しているのが「ロウ・カスク（Raw Cask）」シリーズです。これはノンチルフィルタード（冷却濾過なし）、ノンカラー（無着色）、カスクストレングスを基本とします。

さらにブラックアダーは、一般的なノンチルフィルタードよりも踏み込み、ボトリングの際に最小限の濾過（大きな木片を取り除く程度）しか行いません。

この手法により、ボトルの底には「樽の破片（沈殿物）」や浮遊物があえて残されています。これは、樽出しのウイスキーが本来持つ豊かな香味成分、特に油脂分などを一切損なわずに瓶詰めするという、同社の明確な方針に基づくものです。「ボトルの底の沈殿物」こそが、香味成分を最大限に残した品質の証であるという独自の基準を示しています。

ほかにも、独自のヴァッティング手法を用いた「ブラック・スネーク（Black Snake）」など、ユニークなコンセプトのシリーズも展開しています。