カルヴァドスは、フランス北西部ノルマンディー地方でつくられるリンゴを原料としたアップルブランデーです。 そのブランデーの中心産地であった地名がカルヴァドスであり、19世紀初頭からカルヴァドスと呼ばれています。 第一次世界大戦後ころから知名度が高まり、現在では世界中で親しまれています。
コニャックとアルマニャックに並ぶフランスの3大ブランデーですが、大きな違いは原料にあります。 コニャックとアルマニャックは原料がブドウですが、カルヴァドスはリンゴが原料となります。 また、生産域によって一定量の洋ナシのブレンドも認められています。
ノルマンディー地方は、リンゴの栽培に非常に適した環境であり、古くから様々なリンゴが栽培されています。 フランス北西部ノルマンディー地方で、大変厳しい規定の下で造られたブランデーだけが、カルヴァドスと名乗ることができるのです。 ノルマンディー地方以外で造られた場合は、単にアップルブランデーと呼ばれます。
カルヴァドスは、香りも味わいも濃厚なブランデーです。原料であるりんご由来の芳醇な香りが最大の特徴だと言えます。 口当たりは甘い印象で非常にフルーティ、酸味がたいへん爽やかです。