ブランデーのナポレオン、XO、VSOP、VOとは
ブランデーのラベルに表記されている「ナポレオン」を銘柄のひとつだと思っている人は多いのではないでしょうか。
「ナポレオン」は銘柄ではなくブランデーの等級を表しています。
「ナポレオン」の他にも「XO」「VSOP」「VO」など様々な等級が存在しますので、ご紹介させていただきます。
ブランデーの熟成
はじめにブランデーの熟成についてご説明します。
ブランデーの熟成とはオーク材で作られた樽で長期間保管することを指します。
ブランデーは琥珀色のイメージがあると思いますが、蒸留したばかりの原酒は無色透明でアルコール度数が70度近くあります。
このブランデーの原酒を樽で熟成させることで琥珀色に変化しアルコール度数も40度程度に落ち着いていきます。
ブランデーは熟成期間が長いほど、まろやかで飲みやすくなる傾向があり、価格が高くなっていくと言われています。
ブランデーの等級
ブランデーの等級は熟成度合いによってランク付けされています。
コニャックはBNIC(全国コニャック事務局)、アルマニャックはBNAI(全国アルマニャック事務局)と別々の団体が基準を設けています。
コニャックとアルマニャックで基準に相違がありますので、分けてご説明します。
コニャック
- スリースター:コント2以上(熟成2年~)
- VS:コント2以上(熟成4年~7年)
- VSOP:コント4以上(熟成7年~10年)
- ナポレオン:コント6以上(熟成12年~15年)
- XO:コント10以上(熟成20年~25年)
- オルダージュ、エクストラ等:コント10以上(XOよりクオリティが高いもの)
アルマニャック
- スリースター:コント1以上(熟成1年~)
- VS:コント2以上(熟成2年~)
- VO:コント4以上(熟成4年~)
- VSOP:コント4以上(熟成5年~10年)
- ナポレオン:コント5以上(熟成5年~12年)
- XO:コント5以上(熟成20年~30年)
コントとは?
ブランデーの等級の説明にはコントと呼ばれるものが存在します。
コントとは熟成年数を表す単位です。
多くのブランデーは様々な熟成年数の原酒を使用してブレンドされています。
ラベルに表記できる等級はブレンドした中で最も若いブランデーの熟成年数の等級を表記しなければなりません。