ブルゴーニュワインの格付け
ブルゴーニュには4つに格付されます。
一番上からグランクリュ、プルミエクリュ、村名クラス、地域名クラスになります。
値段は特級畑が一番高く、地域名クラスが一番低いのはその通りですが、中には例外があって、それがブルゴーニュワインの魅力でもあります。
高級なワインは高価な値段をつけるために濃縮し、ギリギリまで生産量を落としたりなどの特殊な造り方をします。
このようなワインは、特殊なケースにこそ魅力を発揮するもので、必ずしもデイリーワイン向けの味わいにはなっていません。
グランクリュ(特級畑)
グランクリュはブルゴーニュの中でも特に品質の高いワインを生産する畑のことです。生産量は、全体の概ね1.4%しかありませんので、大変な希少ワインといえます。
ラベルにはシャンベルタン(Chambertin)、ロマネ・コンティ(Romanée-Conti)、モンラッシェ(Montrachet)などのクリマ名が表示され、グラン・クリュ(Grands Crus)という格付けが記されることもあります。
プルミエクリュ(一級畑)
村の中でも一級のテロワールに格付けされたブドウ畑のことです。ラベルには、村名に続けて畑の名前が表示され、プレミエ・クリュ(Premier Cru)という格付けが記されることもあります。グランクリュには格付け上及びませんが、中にはグランクリュを超える評価のワインもたくさんありますし、決して特急畑の二番煎じという品質ではありません。
村名クラス
実際に北部から歩いてみると、ワインの本で見たことがある特急畑が並び、感動をする人も多いのではないでしょうか。このクラスはワインショップでは3000円程度で入手できますし、ワインバーでも1万円以下のものがほとんどです。
ブレンドして造ったといっても造り手によってはその作り手の品質基準になるブランドですので決して手を抜いたものを出回らせることはありません。
地域名クラス
このクラスはさすがにとびぬけて品質が高いというものは見当たりません。ただしそれが悪い品質というものではなく、飲みやすく、キャッチーでブドウ品種の個性を感じるという意味です。
高価なワインは濃縮した特殊な造り方をしますが、それだとワインビギナーにとっては飲みづらい印象になることもあります。
逆に「ピノノワールを飲みたいけど、飲みやすいものがいい」という場合は地域名クラスでも十分に楽しめます。