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ロマネコンティとは

ロマネコンティとは

ワインに詳しくなくても『ロマネコンティ』という名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
『ロマネコンティ』はフランスのブルゴーニュ地方で造られる世界で最も高額で取引されるワインのひとつです。

生産者は『ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ』(以下 DRC)で、DRCが保有する畑の区画『ロマネコンティ』から収穫したブドウで造るワインが『DRC ロマネコンティ』です。
この畑の面積は約1.8haとワイン畑の中では小さく年間の生産量は5,000本~6,000本と非常に生産量が少ないため希少価値が高いです。
また、『ロマネコンティ』はモノポール(単独所有畑)のためDRCのみが生産することができるのも希少価値を高めている要因のひとつです。

DRCは『ロマネコンティ』の他に近隣の村に8つの特級畑を所有しています。

DRC ロマネコンティ

ロマネコンティの歴史

『ロマネコンティ』の歴史はローマ時代までさかのぼり、2000年以上の歴史があります。
中世の頃は「サン・ヴィヴァン修道院」が所有していましたが、競売にかけられることになり、ルイ15世の公妾であるポンパドール夫人と、ブルボン=コンデ家のコンティ公との間で争奪戦が行われました。
この争奪戦により1760年、正式にコンティ公が所有者と認められ、1794年に正式にと命名されるようになりました。
『ロマネ』の部分はこの地にブドウの樹を植えた古代ローマ時代のローマ人に由来し、『コンティ』の部分はコンティ公に由来しています。

その後、1869年に現当主のオベール・ド・ヴィレーヌの家系が『ロマネコンティ』を買い取り、すでに所有していたリシュブール、エシェゾー、グランエシェゾーに加え、1933年にラターシュ、1946年にロマネサンヴィヴァン、1963年にモンラッシュの畑も手に入れていきました。
そして、1942年に会社組織に移行し『DRC』という会社が誕生しました。

1942年以降はド・ヴィレーヌ家とルロワ家が共同経営をしました。
現在はドメーヌ・プリューレ・ロックの当主でもあるアンリ・フレデリック・ロック氏とオベール・ド・ヴィレーヌ氏がDRCの代表を務めています。

ロマネコンティのブドウ栽培

畑の耕作は馬で行い、農薬や除草剤を一切使用しない有機栽培の一種である(※1)ビオディナミ農法でブドウを育て、毎年、周りのブドウ畑より遅くに行われる収穫はもちろん手摘みです。
ブドウ栽培時に徹底した収量制限が行われているにもかかわらず、収穫されたブドウは厳しく選果され、発酵させます。
熟成はトロンセ産の新樽100%を使用し、熟成期間はヴィンテージによって異なります。澱引きや濾過は最小限、ワインの移動も重力を利用し、決してポンプは使用しません。
ロマネ・コンティのブドウ畑は最高の自然条件を兼ねそなえた土地ですが、現在の名高い地位は長い歴史の中でワイン造りに携わってきた多くの人々の絶え間ない努力によって得られたものなのです。
※1ビオディナミ農法とは、土壌のエネルギーと自然界に存在する要素の力を引き上げ、ぶどう樹の生命力を高める農法です。
このようにブドウ栽培の時点から、厳選に厳選を重ねて生産され、品質の高さに加えて希少性が相まって、非常に高値で取引されています。

DRCの種類

  • ・DRC ロマネコンティ
  • ・DRC ラターシュ
  • ・DRC リシュブール
  • ・DRC ロマネサンヴィヴァン
  • ・DRC グランエシェゾー
  • ・DRC エシェゾー
  • ・DRC ヴォーヌロマネ
  • ・DRC コルトン
  • ・DRC モンラッシェ
  • ・DRC ブルゴーニュ オートコートドニュイ
  • ・DRC フィーヌドブルゴーニュ
  • ・DRC マールドブルゴーニュ
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