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トリンバック
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アルザスで4世紀続くトリンバックのワインは食事とともに楽しめる辛口ワインです。フランスにあるミシュラン3つ星レストラン、ほぼ全店にトリンバックはオンリストされています。 オークの新樽を使わずステンレスタンクと大樽を使用することでぶどう本来のアロマや、味わい、ミネラル感が最高のバランスに整えられます。ピュアな果実味と繊細さは和食にもよく合います。トリンバックは瓶熟成期間を長くとり、飲み頃にリリースされるのも嬉しいワインです。
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マルセル・ダイス
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マルセル・ダイスは、ラベルにぶどう品種を記載しなければならなかった法律を畑名を表示するように改正させるほどテロワールを重視してきました。 ひとつの畑で栽培されたさまざまな種類のぶどうから造られる「混植混醸」のワインは、 フルーツだけでもいろいろな香り、濃厚な風味が広がり、表情の変化が楽しめます。酸とミネラルが際立つ他のアルザスワインと異なり、複雑な味わいと美しい芳香が個性的な華やかで力強いワインです。
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マルク・テンペ
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マルク・テンペのワインは、化学肥料や農薬をいっさい使わず、芽かきによる収量制限や夏季剪定も行わない生命力あふれる畑のぶどうから造られます。 柑橘系をはじめとする甘い果実の香り、口当たりはまろやかでとろけるようです。しっかりとした凝縮感のある果実味とかすかな苦みが感じられます。ミネラル感と伸びのある酸味のバランス感がすばらしい味わいです。地つきの天然酵母で仕込まれるワインはあたたかく明るい魅力があります。
ツィント・フンブレヒト
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毎年同じ味に調整するテクニックを持っていてもあえて、自然に逆らわない年ごとに異なる味わいのワインをリリースしているのがツィント・フンブレヒトです。そのため2001年以降、残糖、酸、アルコール度数、ボディなど、ワイン全体のバランスから5段階に分けた甘辛目安をエチケットに表示しています。 好みの味わいを選べるのが嬉しいワインですが、どの年にも共通しているのは、力強い風味とボディ、しっかりした酸に支えられた構成からなるポテンシャルと完成度の高さです。
ジョスメイヤー
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5世代にわたり造られてきたジョスメイヤーは、料理とともにあるワインといわれています。現在5代目はビオディナミ農法を実践していますが、それ以前から有機栽培に近い農法でぶどう造りにこだわってきました。
ジョスメイヤーは、ぶどうの香りが豊かでピュア、わずかな糖分を残しつつドライで上品な香りと味わいを持つワインです。先代の「ワインは料理とともにあってこそ、その素晴らしさが発揮される」のことば通り、料理との相性のよさに驚かされます。
ヒューゲル
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日常に寄り添うワイン、ヒューゲルは、年間11万ケースもの生産量を確保しながらもしっかりと品質を上げ続けています。 ヒューゲル家の黄金律 「ワインの潜在的な品質は100%ぶどうそのものにあり」のとおり、不十分な出来だと判断されたぶどうは、一部あるいはすべて廃棄されるか、バルク・ワインとして他の醸造家に売りに出されるほどです。 最もスタンダードな「クラシック・ヒューゲル」は、軽やかでいてしっかりした辛口、食卓にあってまちがいのないワインです。
ローラン・シュミット
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ローラン・シュミットは、リュット・レゾネ(減農法)でのぶどう栽培でしたが、2004年に完全無農薬栽培に移行しており、環境に優しくていねいなワイン造りをしています。 ミネラルをしっかりふくんだコクとキリッとした美しい酸味をなによりも大切にしたワインは、繊細で華やか、主張を押し付けるのではなく、それとなくほのめかすような味わいです。広い世代のトップソムリエ、シェフから絶賛されているのが納得のワインです。
アルベール・マン
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アルベール・マンは、テロワールを重視するため、区画ごとのラインナップは豊富なものの、それぞれの区画が非常に小さいため生産量が限定的になり、リリースを待たずに売り切れてしまうことも多いワインです。 デイリーワインとしてもコスパがいいリースリングは、アルベール・マンが培ってきたエスプリが詰まったワインです。ぶどうの収穫をギリギリまで遅らせることで糖度を上げた果実を感じるふくよかな香り、活力ある均整のとれた味わいが魅力的です。
ヴァインバック
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2005年からすべてビオディナミ農法を取り入れ、完熟まで待って手摘み収穫をおこなったぶどうは、やさしくゆっくり圧縮し、天然酵母を使いオーク古樽でゆっくりと長く発酵させています。ヴァインバックはじっくりていねいに造られたワインです。 辛口ワインもボトリティス菌が付くことで、香りの複雑さや骨格が強化されています。ヴァインバックのワインは、複雑で深く、ナチュラルな果実味と繊細な味わい、華やかで凛としたたたずまいです。
レオン・ベイエ
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「ガストロノミーとアルザスワインを追求し続け、優れたワインを世界中に広める。そしてレオン・ベイエのワインの威信を、後世に伝えていく」がモットーのレオン・ベイエは約70%が海外へ輸出されています。 地元の優良農家から運ばれたぶどうはレオン・ベイエ社で、圧搾・醸造され、熟成されます。伝統と最新技術によって造られた辛口高級白ワインは、はつらつとした酸の特徴と果実味豊かで独特の風味を持っています。ドライでしっかりした骨格と奥行きがあります。