スコッチウイスキーの高級銘柄
マッカラン 30年 シェリーオーク ブルーラベル
ザ・マッカラン蒸溜所は、1824年にハイランド地区で2番目の政府公認となった老舗蒸溜所です。
ウイスキー造りにおいて何よりもこだわっているのが、自社所有林の原木から造られた「樽」です。
伐採から原酒の樽入れまでに約6年、そこから30年熟成の時をかけたのが「マッカラン 30年 シェリーオーク ブルーラベル」です。
まず上質なシェリー樽の香りがふわりと広がり、続いてベリー類やグレープ、ドライフルーツなどの甘みがきます。豊かでやわらかな口当たり、酒齢30年の円熟味と貫禄はさすがです。
ラフロイグ 40年
1815年創業のラフロイグ蒸溜所は、スコットランド西海岸沖、インナー・ヘブリディーズ諸島南端のアイラ島にあります。
個性が強いアイラ・モルトのスコッチウイスキーの中でラフロイグは、アイラ・モルトの王者と称されています。
ラフロイグ 40年は、1960年に蒸溜したものを2001年に瓶詰め、2002年リリースの2,400本限定商品です。
40年の年月がラフロイグの特徴である強い薬品臭と香りをまろやかな円熟味へと変えています。甘みと爽快さが調和しています。
ボウモア 30年 シードラゴン
1779年に創業のボウモアは、エリザベス女王が訪問したこともある名門蒸留所です。アイラモルトの女王と称されています。
ボウモア 30年 シードラゴンは、1960年台に蒸溜された原酒をシェリー樽で30年熟成し、アイラ島を守る伝説のドラゴンが描かれたボトルに詰められています。
ボウモアの特徴はスモーキーさと潮の香りですが、シードラゴンは、果実感と、ナッツや干しぶどうの香りも持ちます。重厚なウイスキーです。販売期間も短かかったため稀少です。
グレンフィディック 50年
ウィリアム・グラント氏が9人の子供たちと1887年に創業したのが、グレンフィディック蒸留所です。
1963年のクリスマスに、ブレンデッド用ではない世界で初めてのシングルモルトが完成したという逸話があります。
グレンフィディック50年は、熟成50年という長期熟成酒を年間50本ずつ10年間に渡ってリリースという形で送り出されました。
シトラスやハーブの爽やかな香りと濃厚な熟成香が複雑に絡み合います。甘やかでコクのある味わい、深い余韻が長く続きます。
アードベッグ ロード・オブ・ジ・アイルズ
アードベッグ蒸溜所の創業は1815年ですが、1798年にはすでにウイスキー造りを始めていました。
アイラモルト特有のヨード臭やピート臭などのクセが他よりもかなり強いアードベッグですが、そこに魅せられるファンも多いです。
アードベッグ ロード・オブ・ジ・アイルズは、25年以上熟成の希少な原酒をバッティングして造られています。
クレゾール感や果実感にやわらかな甘み、燻した香りがからみ合います。深い余韻が長く続きます。
スプリングバンク 50年 リミテッドエディション
1928年創業のスプリングバンクはキンタイア半島のキャンベルタウンに位置します。
スコットランドでは、唯一、自家製麦からボトリングまですべてを蒸留所で行っています。
スプリングバンク 50年 リミテッドエディションは、25年から始まったリミテッドエディションの最高峰です。
モルトの香水と称されるスプリングバンクらしい華やかな香りに潮気と大地を感じる味わいです。複雑で豊か、じっくりと深い余韻に浸りたいウイスキーです。
ハイランドパーク 40年
1798年設立のハイランドパーク蒸溜所は、オークニー諸島にあります。
200年以上の間に経営者は度々変わっていますが、伝統と職人の技は変わらずに受け継がれています。
ハイランドパーク 40年は、2008年に1000本限定でリリースされた最高級品です。
日本ではアサヒビールから350本限定販売されました。赤褐色に近い琥珀色、濃厚な果実やチョコレートの香り、スモーキーで甘やかな味わいに、40年という長い熟成の深みが感じられます。
ラガヴーリン 25年
1816年創立のラガヴーリン蒸留所は、アイラ島の湿地帯にあります。
アイラモルトらしい海藻や潮の香りがしっかり感じられる良質なウイスキーを造り続けています。
ラガヴーリン25年は、創業200周年を記念した8,000本限定販売ウイスキーです。
シェリーカスクで熟成した原酒を使っています。ピート感がしっかりとあり、ダークチョコレートやコーヒーの苦み、果実の甘みが、見事にからみあった最高のウイスキーとなっています。
ポートエレン 39年
創業1825年のポートエレン蒸留所は、1983年に閉鎖しています。大切に貯蔵されてきた原酒は、閉鎖後の現在でもアイラウイスキーらしい華やかさに人気があります。
ポートエレン 39年は、蒸留責任者によって、アメリカンオークとヨーロピアンオークのリフィル樽を厳選し、2019年に1500本限定販売されました。ゴールドがかった琥珀色、濃厚な果実感や蜜などの甘さ、香ばしさもあります。
口当たりはなめらかで潮味も感じます。閉鎖前の歴史に思いを馳せながら大切に飲みたいウイスキーです。
グレンファークラス 21年 ジャコーネ
1836年創立のグレンファークラスは、ハイランド地方スペイサイドでにある6世代に渡る家族経営の蒸留所です。ブレンダーに樽売りはせず、こだわりある製法、ラインナップは多彩です。
グレンファークラス 21年 ジャコーネは、70年代流通、おそらく50年代蒸留のジャッコーネ氏に向けてボトリングされたウイスキーです。
古いシェリー樽らしさが感じられ、まろみと甘み、大地らしさとほのかなピート感があります。
次々と顔を出す味わいが不思議にまとまりをもち深い余韻へと続きます。