ハーラン・エステート(HARLAN ESTATE)
ハーラン・エステートのぶどう栽培とワインづくりを担当しているのは“ロバート・レヴィ”です。
カリフォルニア大デイヴィス校を出た後いくつかのワイナリーを経て、
1980年代前半、ウィリアム・ハーランも出資していた『メリーヴェル』のワイン・メーカーとなりますが、
ハーランがメリーヴェルを売却する1998年まで、ハーランとメリーヴェル、ふたつのワイン・メーカーを兼務していました。
同時にボルドーの有名なワイン・コンサルタント、“ミシェル・ロラン”もハーランの最初期から参画しています。
ハーラン・エステートはほとんど黒に近い色調でパワー溢れる濃厚なワインでありながら、たいへん柔らかなタンニンが滑らかさを付与し、
しっかりした酸が凝縮感に富みながらも優雅 さを感じさせる、これこそがハーランをハーランたらしめている点といえるでしょう。
それは畑での、ぶどうの成分の凝縮をねらっての徹底した収量の抑制、加えて糖分を上げるためだけではなく、
タンニンを熟させるための遅い収穫、という2点からもたらされます。
収穫されたぶどうは除梗された後、多くの人手により厳しい選果を経て発酵タンクにおくられますが、
そのタンクはステンレスとオークを併用しています。
当然ヴィンテージ毎に異なるとはいえ、高い温度で1ヵ月 以上におよぶ発酵というのがハーラン・エステートの基本のスタイルです。