シャトー・ディケム(CH, d’Yquem)
シャトー・ディケムは、ソーテルヌの格付けにおいて、 ただひとつだけプルミエ・クリュ・シュペリュールにランクされています。
ディケムの素晴らしさは類稀なミクロクリマを有するテロワールにもありますが、
シャトーを運営する人々の妥協を許さぬ厳しさ、まさに 「ディケムにふさわしいディケム」だけを造りだそうとする
弛まぬ努力に負うところが大きいのではないでしょうか。
シャトーでは通常6~8週間かけて150人もの摘み手が 最低でも4回の時期に分けて完全に熟した葡萄のみを収穫、
そうして厳しく選別されたブドウから造られたワインでも、
樽熟成の段階でシャトーディケムとして世に出すにふさわしくないと判断されたものは生産量を減らしてでも容赦なく切り落とします。
間違いなく貴腐ワインの最高峰であるシャトーディケム。
シャトーディケムはその長命さでも愛好家を驚かせてきました。
ロバート・パーカーによると飲み頃は収穫後10~100年も続くとされ、 その熟成ポテンシャルは計り知れないものがあります。
また、辛口ワインである「Y(イグレック)」も愛好家垂涎の品となっています。