シャトー・オーゾンヌ(CH, Ausone)
サン・テミリオンワインの代表格としてシャトー・シュヴァル・ブランと両翼を担い、
第一特別級Aの座に輝いているのがシャトー・オーゾンヌです。
九大シャトーとして五大シャトー、ペトリュス、シュヴァル・ブラン、ディケムと 肩を並べており、
その中でも最も生産量の少ないシャトーです。
「オーゾンヌ」とは、ローマの詩人であり、 紀元後320年~395年の生涯をサン・テミリオンで送った
アウソニウスという人物にちなんで名付けられています。
世界遺産にも指定されている美しいサン・テミリオンの丘。 その中でも最も日当たりのいい斜面に、シャトー・オーゾンヌの畑はあります。 栽培されているのは、平均樹齢50~55年を超えるメルロ種とカベルネ・フラン種が半分ずつ。
ボルドーの代表品種カベルネ・ソーヴィニヨンは全く使われていません。
その結果、生み出される独特の味わいや、 メドックワインよりも若干アルコール度数が高いことから、
「ボルドーのブルゴーニュ」とも評されています。
オーゾンヌの畑は、面積がわずか7haしか無く、
これは、シュヴァル・ブランと比較するとわずか5分の1、 ラフィットとは14分の1という、とても小さな畑なのです。
しかも、平均樹齢は50年、35hl/haの厳しい低収量に抑えられ、 ブドウが完熟するまで待ち、収穫します。
タンクではなく小樽でのマロラクティック発酵を行うなど、 良いワインを造るための投資は惜しまず、
その結果、品質が高く安定した評価を揺ぎ無いものにしています。