2020年3月に惜しまれつつも終売となった「竹鶴25年ピュアモルト」は、発売当時の定価73,500円に対し、現在では約25万円前後という驚異的な価格で取引されています。
世界的なジャパニーズウイスキーブームと希少性の高まりにより、まさに「幻の逸品」となった竹鶴25年について、その価値の秘密と高額買取のポイントを詳しく解説します。
ブランド「竹鶴」の特徴と歴史
竹鶴ウイスキーは、日本のウイスキーの父と称される竹鶴政孝の名を冠した、ニッカウヰスキーを象徴するブランドです。
余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所、2つの個性的なモルト原酒を絶妙にブレンドすることで生まれる、まろやかさと力強さを併せ持つ味わいが世界中で愛されています。
竹鶴の特徴:日本を代表するウイスキーブランド
竹鶴は日本が世界に誇るウイスキーブランドです。
その最大の特徴は、異なる蒸溜所のモルト原酒のみを使用した「ピュアモルト」製法にあります。
グレーン原酒を一切使わず、モルト100%にこだわることで、複雑で奥深い味わいを実現しています。
まろやかでリッチな味わいが特徴
竹鶴ピュアモルトの味わいは、リンゴや杏のような甘く華やかな果実香が印象的です。
口に含むと、ふくらみのあるモルトのコクが広がり、穏やかな樽香とほのかなピート香が調和します。甘くほろ苦い余韻が長く続き、飲み飽きない深みのある味わいが楽しめます。
初心者から愛好家まで幅広く支持される理由は、この絶妙なバランスにあります。
ピュアモルト製法を採用
ピュアモルトとは、複数の蒸溜所のモルトウイスキーのみをブレンドした製法を指します。
国際的には「ブレンデッドモルト」と呼ばれますが、日本では「ピュアモルト」という表現が定着しています。
竹鶴は、スモーキーで力強い余市蒸溜所のモルトと、華やかでフルーティーな宮城峡蒸溜所のモルトを組み合わせることで、「ブレンデッドウイスキーのように飲みやすいモルトウイスキー」というコンセプトを実現しました。
竹鶴の歴史:創業者・竹鶴政孝の人生と夢
竹鶴ウイスキーの歴史は、創業者・竹鶴政孝の波乱万丈な人生そのものです。
1894年に広島県の造り酒屋に生まれた政孝は、本格的なウイスキー造りを学ぶため単身スコットランドへ渡り、現地で出会ったリタと結婚しました。二人三脚で日本のウイスキー文化を築き上げました。
竹鶴政孝の挑戦
1918年、竹鶴政孝は本物のウイスキー造りを学ぶためスコットランドへ留学しました。
グラスゴー大学で学びながら各地の蒸溜所で実習を重ね、その技術を「竹鶴ノート」に詳細に記録しました。留学中に後の妻となるリタと運命的に出会い、家族の反対を押し切って1920年に結婚しました。
リタの「あなたの夢のお手伝いがしたい」という言葉に支えられ、二人は日本へ帰国します。
ニッカウイスキーの設立
帰国後、寿屋(現サントリー)で日本初の本格ウイスキー製造を指揮した竹鶴政孝でしたが、理想のウイスキーを追求するため独立を決意しました。
1934年、スコットランドの気候風土に似た北海道余市に「大日本果汁株式会社」(後のニッカウヰスキー)を設立しました。ウイスキーの熟成を待つ間、リンゴジュースなどを製造・販売して会社を支えるという苦労の時代を経て、本格的なウイスキー造りを実現させたのです。
竹鶴ブランドの誕生
創業者の名を冠した「竹鶴」ブランドは、彼の死後、その功績と哲学を後世に伝えるために開発されました。
2000年に「竹鶴12年ピュアモルト」が初めてリリースされ、その後17年、21年、25年とラインナップが拡充されました。竹鶴政孝の理想を体現したウイスキーとして、世界中から高い評価を受けています。
【2025年10月】竹鶴25年ピュアモルトの定価と現在の市場価格
竹鶴25年ピュアモルトの発売当時の定価は73,500円でした。
しかし2020年3月の終売以降、希少価値が急騰し、現在ではECサイトなどで220,000円~285,000円前後というプレミア価格で取引されています。
定価の約3倍という驚異的な価格上昇は、世界的なジャパニーズウイスキーブームと供給停止が重なった結果です。
現存するボトルしか市場にないため、定価での購入は極めて困難な状況となっています。JOYLABでの買取価格は160,000円(2025年10月現在)と、定価を大きく上回る高額査定を実現しています。
これほどの価値を持つ竹鶴25年が、なぜ定価で購入できなくなったのか、次の見出しで詳しく解説します。
竹鶴25年が定価で買えないと言われる3つの理由
定価73,500円だった竹鶴25年が、なぜ現在約25万円前後という高値で取引されているのでしょうか。
その背景には、供給面と需要面の両方から価値を押し上げる要因が重なっています。
ここでは、竹鶴25年が定価で買えなくなった3つの主要な理由を詳しく見ていきましょう。
理由①:終売による供給停止
2020年3月末、ニッカウヰスキーは深刻な原酒不足を理由に、竹鶴17年、竹鶴21年と共に竹鶴25年の終売を発表しました。
これにより新規供給が完全に停止し、市場に現存するボトルのみが流通する状況となりました。再製造の予定が発表されていない「最後の竹鶴25年」として、その希少価値は爆発的に高まっています。
特に未開封の完品は、コレクターや投資家から熱い視線を集めており、今後も価値の上昇が期待されています。
理由②:世界的な需要の増加
2014年に放送されたNHK連続テレビ小説「マッサン」が、竹鶴ウイスキーの人気に火をつけました。
創業者・竹鶴政孝とリタ夫妻の物語が広く知られたことで、国内需要が急増しました。さらに2010年代からの世界的なジャパニーズウイスキーブームも相まって、海外からの需要も急拡大しました。
ニッカ製品の売上が急増した結果、原酒不足に拍車がかかり、終売へとつながったのです。
理由③:国際的な賞を受賞した実績と品質
竹鶴25年は、世界で最も権威あるウイスキー品評会「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」において「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルト」を受賞しています。
特に2019年には、WWAの世界最高賞に加え、「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」でもジャパニーズウイスキー部門の最高賞「トロフィー」をダブル受賞する快挙を成し遂げました。
これらの受賞により品質が世界的に高く評価され、コレクターや投資家からの注目度がさらに高まりました。
出典:ワールド・ウイスキー・アワード受賞歴(ニッカウヰスキー公式サイト)
竹鶴25年だけじゃない!竹鶴ピュアモルトの人気銘柄4つと定価
竹鶴シリーズには、25年以外にもそれぞれ個性豊かな銘柄が存在します。
現在購入可能なノンエイジと、同じく終売となった人気のエイジド(熟成年数表記)ボトルをご紹介します。
それぞれの味わいの特徴と価格について、詳しく見ていきましょう。竹鶴シリーズの種類や特徴については、以下のページでも詳しくご紹介しています。
関連記事:ニッカウヰスキー『竹鶴』の種類と購入方法
1.竹鶴ピュアモルト
現在唯一入手可能な竹鶴シリーズのレギュラー商品です。
リンゴや杏のようなフレッシュで甘酸っぱい果実香に、バニラのような甘くやわらかな樽香が調和しています。モルトの厚みと穏やかなピートのコクが感じられ、ビターチョコのような余韻が続きます。
7,700円と手頃な価格ながら、竹鶴の哲学を体現した完成度の高い一本です。市場価格は9,000円~12,000円前後で推移しています。
2.竹鶴12年ピュアモルト
2014年に終売となった竹鶴12年は、当時の定価約2,650円に対し、現在は約20,000円~50,000円で取引されています。
ミルクチョコレートやリンゴ、杏のような甘い香りに、穏やかなスモーキーさが重なります。複雑でしっかりとした熟成感を持ちながら、非常にバランスが良く飲みやすいと評価されていました。
竹鶴12年の買取については、下記ページでも詳しくご案内しています。
関連記事:「ニッカウイスキー 竹鶴 12年」
3.竹鶴17年ピュアモルト
竹鶴17年は黒糖やドライフルーツのような深みのある甘い香りと、香ばしい樽熟成香が特徴的です。
シルクのようになめらかな口当たりで、しっかりとしたコクと円熟した旨みが感じられます。2020年終売時の定価は7,700円でしたが、現在の市場価格は約30,000円~50,000円まで高騰しています。爽やかでスモーキーな余韻も魅力の一つです。
竹鶴17年の詳細情報は、以下のページをご覧ください。
関連記事:「ニッカウイスキー 竹鶴 17年」
竹鶴21年はよく熟したピーチやトロピカルフルーツのような豊かで濃厚な果実香が印象的です。
リッチで華やかな樽熟成香と程よいピート香が調和し、複雑でコクのある味わいを楽しめます。ほのかな苦味が心地よく、非常に長い余韻を持つのが特徴です。2020年終売時の定価16,500円に対し、現在は約60,000円~90,000円で取引されており、価値が大幅に上昇しています。
竹鶴21年の買取情報は、こちらのページでご確認いただけます。
関連記事:「ニッカウイスキー 竹鶴 21年」
竹鶴25年の購入方法と定価で買える可能性
終売となった竹鶴25年を入手する方法は限られていますが、いくつかの購入ルートが存在します。
定価での購入は極めて困難ですが、タイミングと運次第では市場価格よりも安く入手できる可能性もあります。
ここでは、竹鶴25年を購入できる主な方法についてご紹介します。
オンラインショップ
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでは、プレミア価格であれば竹鶴25年を購入可能です。
価格は出品者によって大きく異なるため、複数のサイトを比較検討することが重要です。
お酒買取専門店JOYLABが運営するオンラインストアでも、タイミングによっては竹鶴25年のような希少なウイスキーが出品されることがあります。お気に入りに追加して入荷情報をチェックすることで、市場価格よりもお得に購入できるチャンスがあるかもしれません。
貴重なウイスキーをお探しの方は、ぜひ定期的にチェックしてみてください。
大手酒販店・百貨店の抽選販売
終売品である竹鶴25年が抽選販売の対象となることは稀ですが、百貨店の記念企画などでごく稀に販売される可能性はゼロではありません。
周年記念や特別催事で限定数が販売される可能性があります。
現在は主に現行品の「竹鶴ピュアモルト」が抽選販売の対象となっていますが、将来的に竹鶴25年が特別に販売される可能性もあります。大手酒販店や百貨店の情報を定期的にチェックし、抽選情報を見逃さないようにすることが大切です。
竹鶴25年と同様に定価以上の買取が期待できるジャパニーズウイスキー銘柄5選
竹鶴25年以外にも、定価を大きく上回る価格で取引されているジャパニーズウイスキーは数多く存在します。
ここでは、高額買取が期待できる代表的な銘柄を5つご紹介します。
どれも世界的に評価が高く、今後も価値の上昇が期待される銘柄ばかりです。
1.山崎(サントリー)
日本のウイスキーの故郷、山崎蒸溜所の多彩な原酒から生まれる山崎は、華やかで奥深い味わいが特徴で、特にミズナラ樽原酒由来の伽羅を思わせるオリエンタルな香りは世界的にも評価が高いです。
山崎12年は定価16,500円に対し市場価格は25,000円前後、山崎18年は定価55,000円に対し市場価格は100,000円以上で取引されています。
山崎の買取をご検討の方は、下記ページで詳細をご確認ください。
関連記事:「サントリーウイスキー 山崎 買取」
2.響(サントリー)
日本の四季を表現した、華やかで調和のとれた味わいのブレンデッドウイスキー「響」は、様々な樽で熟成された多彩な原酒を、ブレンダーの繊細な技術でブレンドしています。
終売となった響17年は最終定価13,200円に対し市場価格は80,000円~90,000円、響21年は定価55,000円に対し市場価格は80,000円~100,000円以上と、大幅なプレミアがついています。
響シリーズの買取については、以下のページで詳しくご案内しています。
関連記事:「サントリーウイスキー 響 買取」
3.白州(サントリー)
南アルプスの森に囲まれた白州蒸溜所で造られる白州は、森の若葉のような爽やかな香りと、軽快でキレの良い味わいが特徴です。ほのかなスモーキーフレーバーも感じられます。
白州12年は定価16,500円に対し市場価格は22,000円前後、白州18年は定価55,000円に対し市場価格は80,000円前後で推移しています。特に白州18年は入手困難で、今後さらなる価値上昇が期待されています。
白州の買取情報は、こちらをご覧ください。
関連記事:「サントリーウイスキー 白州買取」
竹鶴25年を定価以上で高額買取してもらうコツ
竹鶴25年のような高級ウイスキーを売却する際は、ちょっとしたコツを押さえることで査定額が大きく変わることがあります。
ここでは、竹鶴25年を少しでも高く買い取ってもらうための4つのポイントをご紹介します。
これらのコツを実践することで、JOYLABでの買取価格の目安である160,000円(2025年10月現在)に近い、あるいはそれ以上の査定額を期待できるでしょう。
① 直射日光を避けた場所で保管しておく
ウイスキーは紫外線や急激な温度変化に弱く、品質劣化やラベルの色褪せの原因となります。
価値を保つためには、温度変化の少ない冷暗所で、ボトルを立てて保管するのが基本です。特に竹鶴25年のような高額商品は、保管状態が査定額に大きく影響します。理想的な保管温度は15~20度程度で、湿度は60~70%が適切です。
直射日光が当たらない押入れやクローゼットの奥などが保管場所として最適でしょう。
② 付属品(箱・冊子)を揃えておく
竹鶴25年のような高級ウイスキーは、木箱や付属の冊子、外箱も商品の一部と見なされます。
これらがすべて揃った「完品」の状態であると、査定額が大幅にアップします。付属品の有無で数万円の差が出ることもあるため、購入時の付属品はすべて大切に保管しておきましょう。
特に竹鶴25年の木箱は高級感があり、コレクターからの需要も高いため、箱の状態も査定に影響します。
③ 事前に買取価格の相場をチェックする
売却前にお手持ちのウイスキーがどのくらいの価格で取引されているか、買取相場を把握しておくことが重要です。
JOYLABのウェブサイトでは主要銘柄の買取価格表を公開しており、手軽に相場を確認できます。相場を知ることで、適正な価格での売却が可能になり、安値で手放してしまうリスクを避けられます。
④ 市場価格が高騰しているうちに査定依頼をする
ジャパニーズウイスキーの価格は世界的なブームにより高騰を続けていますが、この状況が永遠に続くとは限りません。
市場が活況で、高値で安定している今こそが、最も有利な条件で売却できる絶好のタイミングと言えます。特に竹鶴25年のような終売品は、時間が経つほど現存数が減少し希少価値は上がりますが、市場全体の動向によっては価格が下がる可能性もあります。
売却を検討されている方は、早めの査定依頼をおすすめします。
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竹鶴25年ピュアモルトは、創業者・竹鶴政孝の情熱とニッカウヰスキーの技術の結晶であり、定価73,500円をはるかに超える資産価値を持つ特別な一本です。
2020年の終売以降、その価値は上昇を続け、現在では約25万円前後という驚異的な価格で取引されています。世界的な賞を受賞した品質の高さと、もう二度と製造されない希少性が、この価値を支えています。
もしご自宅に竹鶴25年やその他のウイスキーが眠っているなら、その価値を確かめてみてはいかがでしょうか。お酒買取専門店JOYLABでは、専門知識豊富なスタッフが一点一点丁寧に査定し、市場価格に基づいた適正な買取価格を提示します。
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