イチローズモルトは、世界的に高い評価を受ける日本のウイスキーブランドです。
その希少性から入手困難な銘柄として知られ、コレクターや愛好家から注目を集めています。
なぜこれほどまでに入手が難しいのか、どの銘柄が特に希少なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、イチローズモルトの入手困難ランキングをシリーズ別にご紹介し、その理由や他の国産ウイスキーの状況もあわせて解説します。
ランキングの前に知っておきたい!入手困難と言われるイチローズモルトとは?
イチローズモルトは、ベンチャーウイスキー社が製造する日本のウイスキーブランドです。
創業者の肥土伊知郎氏の名前から名付けられ、2004年に創業しました。初リリースは2005年で、国内外で数々の賞を受賞しています。
秩父蒸溜所で製造される原酒を中心に、こだわりの製法で生み出されるウイスキーは、世界中のコレクターから高く評価されています。
イチローズモルトの歴史と特徴
イチローズモルトの歴史は、2004年にベンチャーウイスキー社を設立したことから始まります。
2005年に最初のイチローズモルトを発売し、2008年には秩父蒸溜所が稼働を開始しました。
イチローズモルトの最大の特徴は、ミズナラ樽を使用したリリースもあり、注目されています。ミズナラは日本固有の楢の木で、この樽で熟成させることで独特の香りと味わいが生まれます。また、少量生産にこだわり、一つ一つの工程を丁寧に行うことで、品質の高いウイスキーを生み出しています。
秩父蒸溜所では、スコットランドの伝統的な製法を基本としながら、日本の気候風土に合わせた独自の製法を採用しています。発酵時間を長めに設定し、蒸留器の形状にもこだわることで、フルーティーで複雑な味わいを実現しています。
原料となる大麦の選定から瓶詰めまで、すべての工程において妥協を許さない姿勢が、イチローズモルトの品質を支えています。
イチローズモルトがウイスキー愛好家に人気の理由
イチローズモルトが世界的に評価される理由として、まず挙げられるのが国際的なコンペティションでの受賞歴です。
ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)をはじめとする権威ある賞を複数受賞しており、その品質の高さが証明されています。
味わいの面では、日本のウイスキーらしい繊細さと、力強さを兼ね備えている点が特徴的です。フルーティーな香りと、バニラやハチミツのような甘み、スパイシーな余韻が絶妙なバランスで調和していると評されています。
この複雑な味わいは、ストレートで飲んでも、ハイボールにしても楽しめると評価されています。
また、限定リリースや特別なカスクフィニッシュなど、コレクター心をくすぐる商品展開も人気の理由の一つです。カードシリーズのようにトランプをモチーフにしたユニークなラベルデザインも、収集欲を刺激する要素となっています。さらに、肥土伊知郎氏のウイスキーづくりへの情熱と、日本のクラフトウイスキーの先駆者としての存在感も、ブランド価値を高めています。
イチローズモルトが入手困難な3つの理由と人気ランキング上位の背景
イチローズモルトが入手困難となっている背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。
世界的な評価の高まりと供給量の少なさのギャップが、希少性をさらに高めているのです。
ここでは、その主要な3つの理由を詳しく解説します。
①生産本数・流通量の少なさ
イチローズモルトの入手困難な最大の理由は、生産数が限定されていることです。
秩父蒸溜所は小規模な蒸溜所であり、年間生産量は大手メーカーと比較すると極めて少ない量に留まっています。
特に限定商品については、世界中の需要に対して供給が圧倒的に不足している状況です。カードシリーズなどの人気シリーズは、完売となることがあります。また、熟成に長い年月を要するウイスキーの特性上、急激な増産も困難です。
秩父蒸溜所では品質を最優先に考えており、量産よりも一つ一つの樽を大切に管理しています。原酒の熟成状態を見極めて最適なタイミングでボトリングするため、計画的な大量生産ができないという事情もあります。
さらに、日本国内だけでなく海外への輸出も行っているため、各市場への配分も限られてしまいます。流通段階でも、人気の高さから転売目的での購入も多く、実際に飲みたい消費者の手に届きにくい状況が生まれています。
②国内外での国産ウイスキーの評価の高まり
近年、日本のウイスキーは世界的に高い評価を受けており、その代表格の一つがイチローズモルトです。
販売開始から間もなく、海外の権威あるコンペティションで優秀な賞を受賞し、多方面から注目を集めることになりました。
日本のウイスキー全体の人気の高まりも相まって、イチローズモルトは入手困難な銘柄の一つに数えられるほど急成長を遂げています。特にアジア圏や欧米での評価が高く、現地のウイスキー愛好家やコレクターからの需要が急増しています。
国際的なウイスキー評価誌やウェブサイトでも高得点を獲得することが多く、その情報がSNSなどを通じて瞬時に世界中に広まります。
また、日本食文化への関心の高まりとともに、日本のウイスキーへの注目度も上昇しています。バーテンダーやソムリエなどのプロフェッショナルからの評価も高く、こうした評価の連鎖が、さらなる需要の増加を生み出す好循環となっています。
③高額で売買される投資対象としての扱い
イチローズモルトは、単なる嗜好品としてだけでなく、投資対象としても注目されています。
限定生産で希少性が高く、時間の経過とともに価値が上昇する傾向にあるため、資産としての側面も持ち合わせています。
実際に、発売当初から高値で取引される事例があります。特にカードシリーズのような限定品は、コレクターズアイテムとしての価値も加わり、高値となる事例が報告されています。
この投資的側面により、純粋にウイスキーを楽しみたい愛好家と、投資目的の購入者が競合する状況が生まれています。また、転売を目的とした購入も増えており、正規価格での入手がさらに困難になっています。海外のオークションサイトでも頻繁に取引されており、国際的な投資商品としての地位を確立しつつあります。
ただし、ウイスキーは適切な保管が必要であり、投資として扱う場合は保管環境にも注意が必要です。
【シリーズ別】イチローズモルトウイスキー入手困難ランキングTOP4
イチローズモルトには複数のシリーズが存在し、それぞれに特徴と希少性があります。
ここでは、特に入手困難とされる4つのシリーズをランキング形式でご紹介します。
各シリーズの特徴と、なぜこれほどまでに入手が困難なのかを詳しく解説していきます。
第1位:イチローズモルト カードシリーズ
カードシリーズは、イチローズモルトの中でも最も入手困難なシリーズです。
トランプのカードをモチーフにしたラベルデザインが特徴的で、2000年代後半から2010年代前半にかけて多数を展開しました。
各カードは異なる樽で熟成された原酒を使用しており、それぞれに個性的な味わいがあります。特に「ジョーカー」は、シリーズの集大成として高い人気を誇っています。生産本数が極めて少なく、フルセットで揃えることは非常に困難とされています。
カードシリーズは、羽生蒸溜所と川崎の貯蔵庫に眠っていた原酒を使用しており、もう二度と生産されることのない貴重な銘柄です。コレクターの間では、一枚でも欠けると価値が下がるため、フルセットでの収集を目指す方も多くいらっしゃいます。
オークションでは、単品でも高額で取引されることが多く、特にエースやキングなどの絵札は人気が高い傾向にあります。イチローズモルトファンにとって、カードシリーズは究極のコレクションアイテムといえるでしょう。
カードシリーズの詳細については、以下のページでご紹介しています。
第2位:イチローズモルト 秩父シリーズ
秩父シリーズは、秩父蒸溜所で製造された原酒を使用したシリーズです。
2008年の蒸溜所稼働以降、定期的にリリースされており、地域限定品や記念ボトルなど、特別な意味を持つ銘柄が多いのが特徴です。
秩父の風土が育んだ独特の味わいは、世界中のウイスキー愛好家から高く評価されています。
秩父エディション2020
秩父エディション2020は、秩父地域限定で発売された特別なボトルです。
地元への感謝の気持ちを込めて製造され、秩父市内の酒販店のみで販売されました。フルーティーな香りとスパイシーな余韻が特徴的で、限定生産のため入手は極めて困難です。
秩父 ザ・ピーテッド 2022
秩父 ザ・ピーテッド 2022は、ピート(泥炭)を使用したスモーキーな味わいが特徴のシングルモルトウイスキーです。
その希少性から市場では更に高値で取引されることもあります。ピーティーなウイスキーを好む愛好家から特に人気が高い銘柄です。
第3位:イチローズモルト リーフラベルシリーズ
リーフラベルシリーズは、イチローズモルトの定番シリーズとして知られています。
葉っぱをモチーフにしたラベルデザインが特徴的で、それぞれ異なる樽で熟成させることで、多彩な味わいを表現しています。
レギュラー商品として位置づけられていますが、生産量の少なさから入手困難な状況が続いています。
ワインウッドリザーブ
ワインウッドリザーブは、ワイン樽で追加熟成を行った銘柄です。
ワイン由来の華やかな香りと、フルーティーな味わいが特徴的です。赤ワインの風味が加わることで、通常のウイスキーとは一味違う複雑な味わいを楽しめます。
ワインウッドリザーブの詳細については、以下のページでご紹介しています。
ダブルディスティラリーズ
ダブルディスティラリーズは、秩父蒸溜所と羽生蒸溜所の原酒をブレンドした特別な銘柄です。
二つの蒸溜所の個性が融合し、バランスの取れた味わいが高く評価されています。
ミズナラウッドリザーブ
ミズナラウッドリザーブは、日本固有のミズナラ樽で熟成させた銘柄です。
サンダルウッドや伽羅のような独特の香りが特徴で、和のテイストを感じられる逸品です。
第4位:イチローズモルト モルト&グレーンシリーズ
モルト&グレーンシリーズは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたシリーズです。
ブレンデッドウイスキーならではの飲みやすさと、イチローズモルトらしい複雑な味わいを両立しています。
比較的手に入りやすいシリーズとされていますが、限定品は即完売することも多く、油断できません。
ワールドブレンディッド ウイスキー 505
ワールドブレンディッド ウイスキー 505は、世界各国の原酒をブレンドした国際的な銘柄です。
世界各国の原酒をブレンドし、それぞれの特徴を活かした複雑で奥深い味わいが楽しめます。限定生産のため、完売となることがあります。
リミテッドエディション
リミテッドエディションは、その名の通り限定生産の特別な銘柄です。
毎回異なるコンセプトで製造され、発売のたびに話題となることがあります。生産本数が少ないため、抽選販売になることも多く、入手は運にも左右されます。
【メーカー別】イチローズモルト以外の入手困難な国産ウイスキーを紹介
イチローズモルトだけでなく、日本には他にも入手困難な国産ウイスキーが数多く存在します。
サントリーやニッカウイスキーなどの大手メーカーの銘柄も、近年は入手が困難になっています。
ここでは、メーカー別に注目の銘柄をご紹介します。
サントリー
サントリーは日本のウイスキー業界をリードする存在で、山崎や響などの世界的に有名な銘柄を製造しています。
特に熟成年数の長い銘柄は、国内外で高い評価を受けており、入手困難な状況が続いています。
シングルモルト山崎12年|甘みと香りを楽しめる
シングルモルト山崎12年は、日本のシングルモルトウイスキーの代表格です。
バニラやシナモンのような甘い香りと、フルーティーな味わいが特徴的です。JOYLABでの買取価格の相場は17,500円(2025年9月現在)です。
抽選販売が実施されることがあり、正規価格での入手が難しい場合があります。
シングルモルト山崎25年|甘みの中にスパイシーさを感じる
シングルモルト山崎25年は、長期熟成による深みのある味わいが魅力です。
シェリー樽熟成由来の甘みと、スパイシーな余韻が絶妙に調和しています。年間生産本数が極めて少なく、二次流通で高値となる場合があります。
響30年|熟成の深みを味わえる
響30年は、サントリーの最高峰ブレンデッドウイスキーです。
30年以上熟成させた原酒をブレンドし、深みのある複雑な味わいを実現しています。世界的なコンペティションで数々の賞を受賞しており、コレクター垂涎の的となっています。
ニッカウイスキー
ニッカウイスキーは、日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝が創業したメーカーです。
余市と宮城峡の二つの蒸溜所で製造される原酒は、それぞれ異なる個性を持ち、世界中から高い評価を受けています。
シングルモルト宮城峡15年|フルーティーさが魅力
シングルモルト宮城峡15年は、華やかでフルーティーな香りが特徴的な銘柄です。
りんごや洋梨のような果実香と、なめらかな口当たりが魅力です。終売となり、現在は希少価値が高まっています。
シングルモルト余市20年|ストレートで味わうのにおすすめ
シングルモルト余市20年は、力強くスモーキーな味わいが特徴です。
ピートの香りと、バニラのような甘みが調和し、ストレートでの飲用もおすすめです。石炭直火蒸留由来の風味が特徴です。
竹鶴25年ピュアモルト|まろやかな口当たりが特徴
竹鶴25年ピュアモルトは、余市と宮城峡の原酒をブレンドした贅沢な銘柄です。
まろやかな口当たりと、長期熟成による深い味わいが楽しめます。JOYLABでの買取価格の相場は160,000円(2025年9月現在)です。
竹鶴政孝の理想を体現した銘柄として、国内外で高い人気を誇っています。
入手困難でも手に入る可能性あり!イチローズモルトを購入する3つの方法
入手困難とされるイチローズモルトですが、購入方法を工夫することで手に入る可能性があります。
正規ルートでの購入を心がけることで、適正価格での入手も期待できます。
ここでは、イチローズモルトを購入する3つの方法をご紹介します。
①オンラインストア
オンラインストアは、自宅にいながらイチローズモルトを購入できる便利な方法です。
JOYLABのオンラインストアでは、希少なウイスキーも取り扱っている場合があります。
定期的にサイトをチェックすることで、入荷情報をいち早くキャッチできる可能性があります。また、会員登録をしておくと、入荷通知を受け取れるサービスもあるため、活用することをおすすめします。
オンラインストアでは、商品の詳細情報や在庫状況をリアルタイムで確認できるメリットがあります。ただし、人気商品は瞬時に売り切れることも多いため、購入のタイミングが重要です。
JOYLABのオンラインストアでは、イチローズモルトを含む希少なウイスキーの取り扱いがある場合がございます。
https://item.rakuten.co.jp/tkwine/g24j300012/?l-id=shoptop_widget_item_list
②大手酒販店
大手酒販店では、定期的にイチローズモルトの入荷がある場合があります。
やまやなどの大手チェーン店や、ウイスキー専門店では、品揃えが豊富で入手のチャンスが増えます。
JOYLABの実店舗でも、イチローズモルトを含む希少なウイスキーを取り扱っています。梅田店などでは、知識豊富なスタッフが選び方のアドバイスも行っています。
実際に商品を見て購入できるため、状態を確認してから購入したい方におすすめです。
店舗によっては入荷情報を事前に告知することもあるため、SNSやメールマガジンをチェックしておくとよいでしょう。また、店舗スタッフと良好な関係を築いておくことで、入荷情報を教えてもらえることもあります。
③百貨店などの抽選販売
高島屋や伊勢丹などの大手百貨店では、イチローズモルトの抽選販売を実施することがあります。
抽選販売は競争率が高いものの、当選すれば定価で購入できるメリットがあります。応募方法は百貨店によって異なりますが、会員限定の場合が多いため、事前に会員登録をしておくことをおすすめします。
また、複数の百貨店の抽選に応募することで、当選確率を上げることができます。抽選情報は各百貨店の公式サイトやSNSで告知されることが多いため、定期的にチェックすることが大切です。
入手困難なイチローズモルトや国産ウイスキーは高価買取のチャンス!JOY LAB(ジョイラボ)の簡単無料査定を活用しよう
入手困難なイチローズモルトや国産ウイスキーをお持ちの方は、高価買取のチャンスです。
希少性の高い銘柄は、市場価値が年々上昇しており、JOYLABでは専門知識を持った査定士が適正価格での買取を行っています。
JOYLABの無料査定サービスでは、LINE査定や電話査定など、様々な方法で簡単に査定を受けることができます。店頭に持ち込む前に、おおよその買取価格を知ることができるため、売却を検討している方にとって便利なサービスです。
特にカードシリーズや限定品などの希少な銘柄は、高額となる場合があります。保管状態や付属品の有無によっても買取価格は変動しますが、JOYLABでは丁寧な査定により、お客様の大切なコレクションを適正に評価します。
また、まとめて査定に出すことで、査定額がアップする場合もあります。
イチローズモルトは世界的に注目を集める日本のウイスキーブランドとして、その希少性と品質の高さから入手困難な状況が続いています。カードシリーズをはじめとする限定品は、コレクターズアイテムとしての価値も高く、市場では高値で取引されています。
入手困難な銘柄をお持ちの方、または購入を検討されている方は、ぜひJOYLABにご相談ください。