人気ジャパニーズウイスキー「白州」を探しているものの、どの店舗でも見つからないという声が増えています。
2024年4月の大幅な価格改定以降も、白州は抽選販売が中心となり、店頭に並ぶことはほとんどありません。
ネット通販では定価の2倍以上で取引されるケースも珍しくなく、ウイスキーファンにとって悩ましい状況が続いています。
本記事では、白州がなぜ買えないのか、その理由から入手方法、そして眠っているボトルを高く売るためのポイントまで詳しく解説します。
白州ウイスキーが「買えない」と言われる3つの要因
サントリーが誇るシングルモルトウイスキー「白州」は、近年その入手難易度が急激に上がっています。
かつては比較的手に入りやすかった白州ですが、現在では正規販売店での店頭販売はほぼ皆無となり、抽選販売が当たり前の状態です。
この状況は一過性のものではなく、複数の構造的な要因が絡み合っています。
【シングルモルトウイスキー】:単一の蒸溜所で、大麦麦芽(モルト)のみを原料として造られるウイスキーのこと。蒸溜所ごとの個性が楽しめる
白州が買えない背景には、ウイスキー業界特有の事情から国際的な市場環境の変化まで、さまざまな理由が存在します。以下では、白州の入手が困難になっている3つの主要な要因について詳しく見ていきましょう。
白州の値上げ情報については、下記ページで詳しくご紹介しています。
関連記事:値上げが進む国産ウイスキー 白州を高く売るための5つの視点
① 原酒不足と長期熟成による生産制限
白州が手に入らない最大の理由は、ウイスキー製造における「熟成」という工程にあります。
ウイスキーは蒸留後すぐに製品化できるものではなく、樽の中で何年もの時間をかけて熟成させる必要があります。現在出荷されている白州12年は、約12年前に仕込まれた原酒から作られているのです。
つまり、今日の需要に応えるためには、10年以上前からその需要を予測して原酒を仕込んでおく必要があります。
しかし、当時は現在のようなジャパニーズウイスキーブームを予測することは困難でした。需要と供給のギャップが、物理的に埋められない状況にあるのです。
サントリーも設備投資を進めており、生産能力の向上に取り組んでいます。しかしながら、ウイスキーの熟成には時間がかかるという特性上、投資の効果が製品供給に反映されるまでには数年から十数年の期間を要します。
このため、白州の品薄状態はしばらく続くことが見込まれています。
② 海外人気とインバウンド需要の影響
白州をはじめとするジャパニーズウイスキーは、国際的な品評会で数々の賞を受賞し、世界的な評価を獲得しています。
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)などの権威ある品評会での受賞歴により、白州のブランド価値は国際的にも確立されました。
【ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)】:イギリスで毎年開催される世界最大級の蒸留酒品評会。ウイスキーをはじめとする蒸留酒の品質を審査する
この国際的評価の高まりに加え、円安の影響も相まって、訪日外国人観光客が「日本土産」として白州を買い求めるケースが急増しています。空港の免税店や都市部の酒販店では、インバウンド需要によって在庫が海外へ流出している状況です。
国内での消費分に加えて、輸出や訪日客の購入分も加わることで、もともと限られている供給量がさらに逼迫しています。日本国内の消費者にとっては、白州を手に入れる機会がますます減少しているのが現状です。
③ 転売・オークションによる価格高騰とプレミア化
白州の入手難易度が上がるにつれ、投機目的で購入する層が増加しています。
定価で購入できれば、そのまま転売するだけで利益が出ることがある状況が生まれており、純粋にウイスキーを楽しみたいファンに行き渡らない事態となっています。
フリマアプリやオークションサイトでは、白州が定価を大きく超える価格で取引されています。この「プレミア化」によって、転売目的の購入者がさらに増加するという悪循環が生じています。
投資対象としてウイスキーを見る層の参入は、市場の流動性を高める一方で、実際に飲みたい消費者にとっては入手のハードルを上げる要因となっています。
このような状況は白州に限らず、人気の高いジャパニーズウイスキー全般に共通する問題です。
白州ウイスキーの販売価格と現在の市場価格を比較
白州の入手困難さを語るうえで、定価と市場価格の乖離は避けて通れません。
2024年4月にサントリーは白州を含む国産ウイスキーの大幅な価格改定を実施しました。それでもなお、実際の市場では定価を大きく上回る価格で取引が続いています。
ここでは、白州各ラインナップの定価と、実際に市場で取引されている価格を比較し、その実態を明らかにします。
白州NV・12年・18年・25年の定価一覧
| 商品名 | 容量 | 定価(税込) | 改定率 |
|---|---|---|---|
| 白州 | 700ml | 7,700円 | +56% |
| 白州12年 | 700ml | 16,500円 | +50% |
| 白州18年 | 700ml | 60,500円 | +72% |
| 白州25年 | 700ml | 396,000円 | +125% |
【NV(ノンヴィンテージ)】:年数表記のないウイスキーのこと。複数の熟成年数の原酒をブレンドして造られる。「白州」と表記されるボトルがこれに該当する
2024年4月の価格改定により、白州シリーズは全体的に大幅な値上げとなりました。特に白州25年は改定率125%と、旧定価の2倍以上の価格に引き上げられています。
この定価の引き上げは、原材料費の高騰や熟成に伴うコスト増加、そして世界的なウイスキー需要の高まりが背景にあるとされています。
価格改定後も白州の人気は衰えておらず、正規販売店で定価購入できる機会は依然として限られています。
店頭・ネット販売価格の実態(定価の2〜5倍も)
正規販売店での白州の在庫はほとんどなく、多くの場合は抽選販売という形で販売されています。
百貨店やスーパーマーケットでも、店頭に並ぶことは稀であり、購入を希望する場合は抽選に応募する必要があります。
一方、ネット通販サイトでは白州の在庫は存在するものの、その多くがプレミア価格で販売されています。白州NVは12,000円から14,000円前後、白州12年は22,000円から25,000円前後と、定価の約1.5倍から2倍の価格帯で推移しています。
白州18年に至っては、市場価格が80,000円から90,000円前後と、定価60,500円を大きく上回る水準です。また、人気のない商品とセットにした「抱き合わせ販売」によって、実質的な価格をさらに引き上げているケースも散見されます。
このような状況から、定価で白州を手に入れることがいかに難しいかがわかります。
白州が買えないときの入手方法3選
白州を定価で購入することは難しい状況ですが、まったく手に入らないわけではありません。
いくつかの方法を活用することで、定価または適正価格での購入チャンスを得ることができます。
ここでは、白州を入手するための具体的な方法を3つご紹介します。
① オンラインショップ(Amazon、楽天市場など)
大手ECサイトでも白州を購入することは可能ですが、多くの場合はプレミア価格での販売となっています。
ただし、定価で購入できるチャンスがまったくないわけではありません。
Amazonでは「招待リクエスト」という仕組みが用意されています。商品ページから招待リクエストを送ることで、抽選形式で定価購入の機会を得られる可能性があります。
費用はかからないため、気軽に応募できる点がメリットです。
楽天市場などでは「ウイスキーくじ」と呼ばれるガチャ形式の販売も行われています。1等に白州18年などが設定されていることもありますが、運の要素が強いため、確実に入手できる方法とは言えません。
オンラインショップを利用する際は、出品者の信頼性や価格の妥当性を十分に確認することが重要です。
② 百貨店の抽選販売
高島屋や三越伊勢丹などの大手百貨店では、白州の抽選販売が定期的に実施されています。
これらの抽選は転売対策として、百貨店が発行するクレジットカードの会員限定で行われることが多いのが特徴です。
エムアイカードやタカシマヤカードなどの会員になっておくことで、抽選に参加する資格を得られます。抽選販売は主にお中元やお歳暮のシーズンに集中して実施される傾向があります。
百貨店での抽選販売は競争率が高いものの、当選すれば確実に定価で購入できる点が魅力です。日頃から百貨店のカード会員向け情報をチェックし、抽選情報を見逃さないようにすることが大切です。
③ 酒販売店
地域の酒販店やスーパーマーケットでも、白州の抽選販売が行われることがあります。
MrMaxやイオンなどの大手小売チェーンでは、専用アプリを通じた会員限定の抽選販売を実施しています。
これらの抽選は不定期に開催されるため、複数の店舗アプリをインストールして通知をオンにしておくことをおすすめします。抽選情報は急に発表されることも多いため、常にアンテナを張っておく姿勢が必要です。
また、地元の個人経営の酒屋では、常連客向けに白州を取り置きしてくれるケースもあります。日頃から店主との関係を築いておくことで、入荷時に声をかけてもらえる可能性が高まります。
買えないから需要増!白州ウイスキーを高価&無料査定で売るべき理由
白州が「買えない」状況は、購入希望者にとっては悩ましい問題です。
しかし、視点を変えれば、すでに白州を所有している方にとっては絶好の売却チャンスとも言えます。
在庫が少なく需要が高まっている今、買取市場は非常に活発化しています。
かつて定価で購入した白州や、贈答品として受け取ったまま眠っている白州をお持ちの方は、現在の市場価値を確認してみることをおすすめします。2024年4月の定価改定に伴い、買取相場も上昇傾向にあります。
旧定価で購入したボトルであれば、売却額が購入額を上回るケースがあります。
JOYLABでは、白州をはじめとするジャパニーズウイスキーの無料査定を実施しています。LINE査定やWeb査定など、お客様のご都合に合わせた査定方法をご用意していますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
関連記事:お酒査定方法
今、特に買えないと注目される白州ボトルと買取相場
白州シリーズの中でも、特に入手困難で高値が付いているボトルがあります。
熟成年数が長いほど希少価値が高く、買取市場でも高額査定が期待できます。
ここでは、現在特に注目されている白州のボトルと、その買取相場についてご紹介します。白州の売却を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
白州の値上げや買取相場の最新情報は、下記ページでも詳しく解説しています。
関連記事:【2025年9月】ウイスキー白州の値上げ情報!価格推移と高価買取のコツ
白州12年|再販後も高値維持の定番人気
白州12年は、2018年に一度休売となりましたが、2021年に再販されました。
しかし再販後も品薄状態は続いており、定価で購入することは依然として困難です。
爽やかな森の香りと軽やかな味わいが特徴で、ジャパニーズウイスキーの入門編としても人気が高いボトルです。
JOYLABでの買取価格は18,000円(2025年12月現在)となっています。現行の定価が16,500円であることを考えると、定価以上の買取価格が付いている状況です。
特に、2024年4月の価格改定前に旧定価(税込約11,000円)で購入された方であれば、売却額が購入額の約1.6倍となる場合があります。箱付きの美品であれば、さらに高い査定額が期待できます。
白州12年の買取についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
関連記事:「サントリーウイスキー 白州 12年」
白州18年|10万円超の高額買取も
白州18年は、18年以上熟成された原酒を使用した長期熟成ボトルです。
定価が60,500円に引き上げられた現在でも、市場では定価を上回る価格で取引されており、非常に高い人気を誇っています。
深みのある味わいと長い余韻が楽しめる、ウイスキー愛好家垂涎の一本です。
JOYLABでの買取価格は箱無しで55,000円、箱付きで62,000円(2025年12月現在)となっています。箱付きの美品であれば62,000円という高額査定も実現しており、状態の良いボトルをお持ちの方には絶好の売却チャンスです。
旧定価(税込約35,000円)で購入されたボトルであれば、売却額が購入額の約1.8倍となる場合があります。保管状態が良好であれば、さらに高い査定額が期待できます。
白州18年の買取に関する詳細情報は、下記ページでご確認いただけます。
関連記事:「サントリーウイスキー 白州 18年」
白州25年・リミテッドエディション|コレクター垂涎の超希少ボトル
白州25年は、年間生産数が極めて少ない幻のボトルとして知られています。
25年以上の長期熟成を経た原酒のみを使用しており、深い琥珀色と複雑な香味が特徴です。
ウイスキーコレクターの間では、最も入手が難しいジャパニーズウイスキーの一つとして認識されています。また、リミテッドエディションなどの限定ボトルも、通常品以上の高値が付くケースがあります。
白州25年やリミテッドエディションは、箱や付属品の有無で数万円単位の査定額の差が出ることもあります。冊子や替栓などの付属品が揃っているかどうか、事前に確認しておくことをおすすめします。
白州25年の買取について詳しく知りたい方は、ぜひ下記ページもご参照ください。
関連記事:「サントリーウイスキー 白州 25年」
高価買取が期待できる白州以外のサントリーウイスキー
白州と同様に、サントリーが製造する他のウイスキーシリーズも高い人気を誇り、買取市場で高額査定が期待できます。
特に「山崎」と「響」は、白州と並んでジャパニーズウイスキーを代表するブランドとして、国内外で高い評価を受けています。
これらのウイスキーをお持ちの方も、現在の市場価値を確認してみてはいかがでしょうか。
サントリー 山崎シリーズ
山崎は、日本初のモルトウイスキー蒸溜所である山崎蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキーです。
華やかな香りと深みのある味わいが特徴で、ジャパニーズウイスキーの代名詞的存在として知られています。
山崎シリーズも白州と同様に入手困難な状況が続いており、特に山崎12年、山崎18年、山崎25年といった年数表記ボトルは、非常に高い買取価格が付いています。限定ボトルやオールドボトルは、コレクターズアイテムとしてさらに高額での取引が行われることもあります。
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関連記事:「サントリーウイスキー 山崎 買取」
サントリー 響シリーズ
響は、山崎と白州の原酒をブレンドしたジャパニーズハーモニーウイスキーです。
複数の原酒が織りなす調和のとれた味わいが特徴で、国際的な品評会でも数々の受賞歴を持っています。
【ブレンデッドウイスキー】:複数の蒸溜所の原酒や、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせて造られるウイスキーのこと。響はモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッドウイスキーです
響17年、響21年、響30年といった年数表記ボトルは、生産終了や休売となっているものも多く、希少価値が非常に高くなっています。特に響30年は市場での流通量が極めて少なく、100万円を超える買取価格が付くこともあります。
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関連記事:「サントリーウイスキー 響 買取」
白州が買えない今がチャンス!高額査定につなげる3つのコツ
白州の売却を検討されている方に向けて、より高い査定額を引き出すためのポイントをご紹介します。
ウイスキーは保管状態や付属品の有無によって、査定額が大きく変わることがあります。以下の3つのコツを押さえておくことで、高額買取の可能性が高まります。
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関連記事:お酒査定方法
① 直射日光・高温多湿を避ける
ウイスキーは直射日光や高温多湿の環境に弱く、不適切な保管は品質の劣化につながります。
紫外線はウイスキーの色や風味を変化させる原因となり、高温環境では液体の膨張によってコルクが傷むこともあります。
理想的な保管場所は、直射日光が当たらない冷暗所です。温度変化が少なく、湿度も適度に保たれている場所が望ましいとされています。クローゼットや押し入れの奥など、温度が安定している場所での保管をおすすめします。
すでに長期間保管されている場合でも、液面の低下や変色がなければ、高額査定が期待できます。査定前に一度、ボトルの状態を確認してみてください。
② 開栓せず、外箱・ラベル・替栓を揃えて保管する
買取市場において、未開栓のボトルは開栓済みのものよりも高い査定額が付きます。
一度開栓してしまうと、中身の品質保証が難しくなるため、買取価格が大幅に下がることがあります。飲む予定がないボトルは、開栓せずに保管しておくことが重要です。
また、外箱やラベル、替栓などの付属品が揃っているかどうかも、査定額に影響します。特に白州25年のような高額ボトルでは、付属品の有無で数万円単位の差が生じることもあります。
購入時の状態をできるだけ維持しておくことが、高額査定につながる秘訣です。
外箱を捨ててしまった場合でも、ボトル本体の状態が良ければ買取は可能ですので、諦めずにお問い合わせください。
③ 買取店を事前にリサーチする
ウイスキーの買取を依頼する際は、お酒の専門知識を持った買取店を選ぶことが大切です。
総合リサイクルショップなどでは、ウイスキーの価値が正しく評価されず、適正価格よりも低い査定額になってしまうことがあります。
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白州ウイスキーが買えない状況は、原酒不足や海外需要の高まり、転売による価格高騰など、複数の要因が複雑に絡み合った結果です。
ウイスキーの熟成には長い年月を要するため、この品薄状態は今後もしばらく続くと見られています。
一方で、すでに白州を所有している方にとっては、現在の市場環境は売却の好機と言えます。2024年4月の定価改定以降、買取相場も上昇傾向にあり、旧定価で購入したボトルは高額査定が期待できる状況です。
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