こんにちは、お酒買取専門店JOYLAB(ジョイラボ)です。
JOYLABでは未開封のお酒であれば基本的にはなんでも買い取りますが、中には例外もあります。
よくある質問 にも記載してありますが、改めて記します。
●ビール類は製造から6ヶ月以上経過した場合は一切お買取りできません。また単品(バラ)での買取はお断りしています。
●日本酒は原則として製造年月から6ヶ月以上経過したものはお買取りできません。 ただし下記銘柄については、製造年月から6ヶ月以上経過していても、例外としてお買取りが可能です。
→十四代/黒龍/新政/磯自慢/而今/飛露喜/田酒(2021年1月改定)
その他、常識的に見て状態の劣化・汚損が著しく認められるお酒は、買取をお断りすることがあります。
さて、実はJOYLABにはお酒買取以外にも買取相談が多いものがあります。それが今回の主題となります。
JOYLABではお酒の空瓶・空ボトルの買取は行わない
空瓶、つまり中身がない瓶だけです。
オークションやフリマアプリを眺めて見ると分かりますが、空瓶・空ボトルの出品は意外と多いです。
当社もオークションで販売を行っておりますので、買取可能かどうかの質問は多くいただきます。
が、結論から申し上げますと、お酒買取専門店JOYLABでは、空瓶・空ボトルの買取は行っておりません。「他社では買い取っているのになんで?」と聞かれることも多いのですが、下記をお読みいただければご理解いただけるかと思います。
お酒の空瓶・空ボトルはインテリア需要が多い
店舗のインテリア小道具として使う
これが一番大きな需要ではないでしょうか。
JOYLAB店舗でもそうですが、高額なお酒の空瓶はちょっとした雰囲気づくりに役立ちます。
飲食店の場合、たとえメニューに無いにしても、レアなお酒が飾ってあれば「お!?」と思われるかもしれませんよね。
自宅インテリアでこだわりを見せたい
ご自宅に人を招く機会が多い人であれば、ご自分の趣味趣向を分かりやすく伝えるために使う可能性があります。
ああ、こういうお酒が好きな人なんだね、と。
※お酒の種類を間違えると「ただの飲んだくれ?」と思われてしまいますので、銘柄のチョイスには注意したいところです!
どちらにせよ基本インテリア需要
このように、「まともな」利用方法で考えられるのはやはりレイアウトですね。
国産ウイスキーはもちろんのこと、リシャールや5大シャトーあたりの空瓶・空ボトルも人気だと思います。いわゆる「映え」そうなお酒ですね。
空瓶・空ボトルを悪用した不法行為
さて上記で「まともな」と書きましたが、世の中には「まともじゃない」利用をするために空瓶・空ボトルを悪用する人たちが存在します。
まともじゃない利用方法、それは「中身の詰め替え販売」です。
中身の詰め替え販売はれっきとした犯罪行為
こちら2018年のニュースですが、分かりやすいパターンです。
サントリー「響30年」の偽物販売容疑 東京の男2人逮捕 瓶は本物、中身すり替え 三重
三重県警は21日、フリーマーケットアプリで偽の「サントリーウイスキー響30年」を販売したなどとして、商標法違反と詐欺の疑いで、東京都中野区の古物店店員の男(29)と東京都渋谷区の男(26)を逮捕した。容疑を否認している。
逮捕容疑は、平成29年6~7月ごろ、仙台市の男性会社員(29)に、フリマアプリを通じ、響30年の偽物5本を販売、サントリーホールディングス(HD)の商標権を侵害し、代金計99万円をだまし取った疑い。本物の瓶と箱を入手し、他のウイスキーを入れていたとみられる。
参照元:https://www.sankei.com/west/news/180821/wst1808210061-n1.html
響30年といえば、市場でもかなり高値で取引されている国産ウイスキーです。2020年2月25日現在、JOYLABでの基本買取価格は32万円。
ところがこの響30年の空瓶・空ボトルの販売相場を調べてみると、箱付でもだいたい1万円前後での取引が多いようです。
響30年の空瓶・空ボトルを1万円で購入→中身を別のウイスキーに詰め替えて販売→数10万円の儲け
事件自体はこのように単純な流れだったのだと思います。
なお罪名は上述のとおり商標法違反と詐欺行為となります。
高額酒・レア酒は中身の詰め替えに気づきづらい
この事件では気づくことができたからよかったですが、おそらく気づかずに贋作を保有している人も数多くいらっしゃると思います。
なぜ気づくことができないのでしょうか?
それはお酒が高額であるほど、レアなお酒であるほど、開栓して飲む機会が少なくなっていくからです。飲むためではなく、鑑賞品としてコレクションしておくために保有されるからです。
贋作はプロの手によって作られることが多いと思います。キャップ部分等も巧妙に補修されていることでしょう。
そうなると素人が見抜くためには、もはや開栓して飲まないと分かりません。しかし開栓した瞬間にコレクションとしての価値は一気に下がります。ぐぬぬ。。。
2021年12月9日追記:空瓶・空ボトルの中身詰替がすごく増えています
残念なお話ですが。
国産ウイスキーの流通価格が高騰した2021年
2021年は国産ウイスキーの需要がさらに伸び、二次流通市場の価格も高騰した年でもありました。
✔ウイスキー投資認知が広がる
✔海外(特に中国)での需要が伸びる
✔メディアで取り上げられる(JOYLABも出演しました!)
4月22日放送の、NHK「所さん!大変ですよ」でJOYLABを取材していただきました。https://t.co/ePv3HwsQ6G
— お酒買取専門店JOYLAB (@joylabjp) April 22, 2021
そしてトドメにこんなニュースが。
ウイスキー 一部商品の価格改定について 2021年11月29日 ニュースリリース サントリー改定
当社販売サイトでもものすごい量の駆け込み需要がありました。
空瓶・空ボトルの中身詰替が増える
この拡大する市場に、悪い人たちが目をつけてしまいました。2021年は中身が詰め替えられた偽造品が増えました。以前からある程度流通はしていましたが、とくに増えた印象です。
CtoCアプリやオークションで空瓶で販売されていたものと、まったく同じ箇所にキズや汚れがあるボトルが、あたかも新品のような状態で持ち込まれます。
JOYLABにお持ち込みいただくお酒は1品1品入念に確認をさせていただくので、偽造品に関しては当然買取はお断りをしております。しかしお酒買取専門店でもなければきっと見逃してしまうのでは?というほど偽造品質も高いので、非常に厄介です。
持ち込まれる方も被害者であることも多い
一方で中身詰替の偽造品を持ち込まれる方が悪いのかというと、そうとも言えません。お話を聞くと、その方も別のルートで本物と思い込んで購入したというケースも多いのです。そして当社に持ち込まれて、はじめて偽造品と判明します。
この記事とまったく同じパターンです。
いや本当に気をつけてください。
偽造品の見分け方指針についてはこちらからどうぞ。
改めて、JOYLABではお酒の空瓶・空ボトルの買取は行わない
当社のような規模の企業が空瓶・空ボトルを買取・販売した場合、多数の空瓶・空ボトルが市場に出回ることになります。そうなると間接的に犯罪に加担する恐れが出てきます。
販売した商品の流通を当社でコントロールすることは非常に難しいです。
しかし、そもそもそうした商品の買取・販売を行わないことは企業努力で可能です。
二次流通市場では真贋の問題は尽きることがありません。しかしJOYLABでは、そもそも原因のひとつとなる空瓶・空ボトルの買取・販売を行わない=蛇口を締めることで、業界健全化と不法行為撲滅の一助になればと考えています。
これがお酒買取専門店JOYLABが空瓶・空ボトルの買取を行わない理由です。
ご賛同いただけると嬉しいです!