森伊蔵
プレミア焼酎として知られる森伊蔵は、、鹿児島県産のさつまいもをかめ壺仕込みという創業当初からの伝統的な製法を守り続けています。当主が一人で造る森伊蔵は、年間かめ壺50個分、1升瓶にして年間15万本とかなり稀少です。 芋くささがなく、甘い香りです。口当たりも甘みがあってまろやか、やわらかな飲みやすさ、後口もすっきりしているので飲み飽きしません。芋焼酎上級者だけでなく芋焼酎が苦手な人でもおいしくいただけます。
魔王
「天使を誘惑し、魔界への最高の酒を調達する悪魔たちによってもたらされた特別なお酒」という意味で名づけられた魔王は、飲み進めるごとに舌を虜にしていく魔性の焼酎と言えます。 魔王のおいしさは、日本酒で使われる「黄麹」がさわやかでフルーティーな香りを、「減圧蒸留」が、雑味なく口当たりのよい飲みやすさ、「熟成」がまろやかさという3つの特徴により生まれます。ドライでありながら優しい甘さが感じられ、スルスルと喉に流れていきます。
村尾
村尾酒造は、その年に造った焼酎は翌年までにすべて売り切ります。在庫を置かず生産が需要に追いつかないことも希少価値となる一因です。村尾は、伝統の小さなかめ壺による仕込みで、すべての工程において手造りです。 口当たりはさらりとしていますが、芋ならではの香ばしい風味が広がります。まろやかな甘みと深みある味わいが魅力です。芋焼酎としての主張はしっかりありながら、さわやかなドライ感と後味のキレがくせになります。
森伊蔵 極上の一滴
今は、「極上 森伊蔵(長期洞窟熟成酒)」となっています。長期洞窟熟成酒の名の通り、3年間、酒蔵の地下洞窟にあるかめ壺で熟成がされます。ボトルは、飲む人に同じコンディションで極上の焼酎を味わってもらいたいという森伊蔵のこだわりから使い回しされていない新品のボトルです。 芳醇で甘い香りは芋焼酎と思えないぐらいフルーティで、とろりとした口当たりです。深みあるまろやかな味わいが口いっぱいに広がり、ゆっくりなめらかに喉の入っていきます。
森伊蔵 楽酔喜酒
森伊蔵酒造創業120年を記念して発売されたのが楽酔喜酒です。伝統の味わいと品質を守るため生産量は少量で、年に1回、12月15日にのみ限定発売される幻の焼酎です。薩摩切子を思わせるオリジナルの赤いボトルに詰められています。 10年間、洞窟で熟成された焼酎は、口当たりはやわらかく、舌触りがまろやかで味わい深いです。鼻腔をくすぐる丸く甘い香りにうっとりとします。伝統の味わいと品質の楽酔喜酒、一度は味わってみたい焼酎です。
霧島酒造 百瑠璃
霧島酒造の創業100周年を記念して造られた焼酎が「赤瑠璃」と「白瑠璃」のセット、百瑠璃です。思わず手に取りたくなるようなボトルは瓢箪型で円形切子模様、口栓と底を合わせて100の円があしらわれています。 赤瑠璃はムラサキマサリの特徴を最大限に活かして造られています。果実のみずみずしい香りと濃密な味わいです。白瑠璃は白麹の持つ純粋さが感じられます。クリアな舌触り、芋麹による甘い香りと奥深い味わいが魅力です。どちらも甲乙つけがたい余韻に魅了されます。
佐藤 黒
正式名称は「黒麹仕込 佐藤」です。力強い香りと味わいを生む黒麹は泡盛の製造に使われています。水は霧島山系の伏流水、使われるさつまいもは黄金千貫です。 芋らしい香ばしい香りと甘い香りがしっかりと感じられます。重厚な味わいですが、ていねいな熟成が生む舌触りはなめらかです。芋焼酎独特の芳醇さと飲み応えがあり、後口はキレがあります。通好みの男性的な焼酎ですが、料理の味を邪魔しない繊細さが食中酒としてもおすすめできます。
日南娘
創業1804年と歴史ある蔵、宮田本店の日南娘は、原料は黄金千貫、こしきで蒸した米を白麹菌を使って手作業で麹を造り、四石かめに仕込まれ、常圧蒸畄で造られます。アルコール分は20度と25度があります。 グラスに注ぐと、おだやかでやさしい芋の香りが立ち上ります。口にふくむと軽快な甘味としっかりとしたうまみが感じられます。まろやかな香りと甘みが喉に流れていくのが心地よいです。キレもよく、飲み飽きしない芋焼酎です。
八幡
八幡は、地元の契約農家のさつまいも、有機栽培の地元産新米、日本の名水100選に選ばれた清水を使っています。芋は手むき、少人数でていねい造られています。蔵に埋め込まれたかめ壺からできるのは年間生産量400石ほどです。 軽い飲みやすさではなく、どっしりと骨太、こくがあって複雑な味わいの芋焼酎です。じっくりとかめ壺仕込みで醸されているので深くまろやかなうまみがあります。芋をしっかり感じられる昔ながらの焼酎がお好みの方におすすめです。長い余韻が楽しめます。
伊佐美
明治32年創業時から甲斐商店は、伊佐美だけを作り続けてきた老舗蒸留所です。白麹による製法が主流だったころから、黒麹で製造しており、職人によるていねいな手仕込みです。 黄金千貫の深みがありながら素朴な香り、黒麹による濃厚なコクとうまみ、しっかりした印象ながら、口当たりはよく、なめらかに喉に流れていきます。辛口と甘口の中ほどで、バランスがとれています。芳醇でまろやか、芋焼酎好きはもちろん初心者にもおすすめできる味わいです。