2025年に入り、ワインの値上げが家計を直撃しています。
原材料費の高騰や円安の影響により、主要メーカーが軒並み価格改定を実施しています。日頃楽しんでいたワインが手の届きにくい存在になりつつあります。
この記事では、最新の値上げ情報と今後の見通し、賢い購入方法まで詳しく解説します。
2025年ワイン値上げの背景と今後の価格動向
2025年に入ってからも、国内外の様々な要因が重なり、各メーカーが相次いで価格改定を発表しています。
値上げの背景には複雑な要因が絡み合っていますが、消費者にとって重要なのは「この値上げがいつまで続くのか」という点でしょう。
なぜワインは値上げされるのか?主な要因5選を解説
ワインの価格上昇には、単一の理由ではなく複数の要因が複雑に絡み合っています。
ここでは、値上げの主要な5つの要因を詳しく見ていきましょう。
①原材料費の高騰
ワインの製造に欠かせないブドウの価格が世界的に上昇しています。
気候変動による収穫量の減少や、高品質なブドウへの需要増加が主な要因です。また、醸造に必要な酵母や添加物の価格も上昇しており、これらのコストがワインの最終価格に転嫁されています。
国産ワインにおいても、ブドウ農家の後継者不足による生産量減少が価格押し上げ要因となっています。
②エネルギーコストの上昇
原油価格の高騰は、ワイン業界にも大きな影響を与えています。
ワインの製造過程では、温度管理や瓶詰め作業に多くのエネルギーを必要とします。また、輸送コストの上昇も無視できません。
国内の物流コストも、2024年問題(トラックドライバーの時間外労働規制)の影響で上昇傾向にあり、これもワイン価格に反映されています。
③包装資材費の増加
ワインボトルやコルク、ラベルなどの包装資材費が軒並み上昇しています。
ガラス瓶の原料となる珪砂の価格上昇に加え、製造時のエネルギーコスト増加が重なり、ボトル1本あたりのコストが大幅に増加しています。
さらに、環境配慮型の包装材への切り替えも進んでおり、これも価格上昇の一因となっています。
コルクについても、主要産地であるポルトガルでの生産量減少により、価格が高騰しています。スクリューキャップへの切り替えも進んでいますが、こちらもアルミニウム価格の上昇により、コスト削減には至っていません。
④人件費の上昇
ワイン業界でも人手不足は深刻な問題となっています。
製造現場での人材確保が困難になっており、賃金上昇が避けられない状況です。特に熟練した醸造技術者の確保は難しく、人件費の上昇圧力は強まる一方です。
また、物流業界の人手不足も深刻で、配送コストの上昇にもつながっています。これらの人件費上昇分は、最終的に商品価格に転嫁せざるを得ない状況となっています。
⑤国際情勢や円安の影響
ロシアのウクライナ侵攻は、エネルギー価格や輸送コストの不安定化を招いています。
さらに深刻なのが円安の影響です。
2024年から2025年にかけて、円安傾向が続いており、輸入ワインの仕入れコストが大幅に上昇しています。1ドル150円を超える円安水準では、輸入コストが以前と比べて30%以上高くなるケースもあります。
これらの要因により、特に輸入ワインの価格上昇圧力は強く、今後も値上げが続く可能性があります。
今後もワインは値上げする?価格安定の可能性について
気候変動に強いブドウ品種の研究開発が進められており、将来的には供給の安定化が期待されています。
しかし、短期的な観点では、しばらく価格高騰が続く見込みです。
特に2025年から2026年にかけては、原材料費やエネルギーコストの高止まりが予想されており、追加の値上げも十分考えられる状況です。一方で、消費者の買い控えが進めば、価格競争が激化し、一部のワインでは価格が下がる可能性もあります。
ただし、高級ワインや希少性の高いワインについては、今後も価格上昇が続くと予想されています。
2025年に値上げされた主要なワインの種類と価格比較
2025年に入り、主要メーカーが相次いで価格改定を実施しました。
ここでは、各社の値上げ状況を詳しく見ていきましょう。
価格の詳細については、多くのワインメーカーでは希望小売価格を設定せずオープン価格としているため、具体的な値上げ前後の価格が公表されていないケースが大半です。
そのため、メーカーが発表している改定率などを中心に価格をお伝えします。
アサヒが値上げしたワイン
アサヒビールは、2025年4月1日出荷分から輸入ワインの価格改定を実施しました。
出典:輸入洋酒・輸入ワインの価格改定について(アサヒビール公式)
輸入ワイン:アルパカ
チリ産の人気ワイン「アルパカ」シリーズが2025年4月1日出荷分から値上げとなりました。
アルパカは、手頃な価格で楽しめるデイリーワインとして人気を博していましたが、価格改定により約6~12%の値上げとなっています。
750mlボトルで従来700円前後だった商品が、750~780円前後に上昇しています。
それでも他の輸入ワインと比較すると、まだ手頃な価格帯を維持しており、コストパフォーマンスの高さは健在です。アサヒビールは「品質を維持しながら、できる限り価格上昇を抑えた」としています。
サントリーが値上げしたワイン
サントリーも国産ワインを中心に価格改定を実施しています。
出典:ビール類・RTD・国産ワイン等の価格改定について(サントリー公式)
国産ワイン:デリカメゾン
2025年4月1日出荷分から、人気の国産ワイン「デリカメゾン」シリーズが値上げとなりました。
デリカメゾンは、日本の食卓に合うように開発された国産ワインで、和食との相性も抜群です。価格改定により、従来1,000円前後だった商品が1,060円~1,100円程度になっています。
原材料の国産ブドウの価格上昇が主な要因ですが、品質へのこだわりは変わらず、むしろ品質向上への投資も続けているとのことです。
国産ワイン:SUNTORY FROM FARM
サントリーの自社農園産ブドウを使用した「SUNTORY FROM FARM」も2025年4月1日出荷分から値上げされました。
このシリーズは、サントリーが自社農園で丁寧に育てたブドウを使用した高品質ワインです。
価格改定により約6~10%の値上げとなりましたが、トレーサビリティが明確で、安心・安全な国産ワインとして支持を集めています。
メルシャンが値上げしたワイン
メルシャンは2025年3月1日出荷分から、複数のワインブランドで価格改定を実施しました。
出典:ワイン・スピリッツ商品の価格改定について(メルシャン公式)
国産ワイン:ビストロ
2025年3月1日出荷分から「ビストロ」シリーズが値上げとなりました。
ビストロは、カジュアルに楽しめる国産ワインとして人気のシリーズです。ペットボトル入りで扱いやすく、デイリーワインとして愛用されています。
価格改定後も、1.8Lサイズで1,500円前後と、まだ手頃な価格を維持していますが、以前と比べると約10%程度の値上げとなっています。
輸入ワイン:フロンテラ
チリ産ワイン「フロンテラ」も2025年3月1日出荷分から値上げされました。
フロンテラは、世界的に有名なコンチャ・イ・トロ社のワインで、品質の高さに定評があります。円安の影響を強く受け、価格は約6~11%上昇しています。
それでも、本格的な味わいを楽しめるワインとして、根強い人気を保っています。
輸入ワイン:カッシェロ・デル・ディアブロ
同じくチリ産の「カッシェロ・デル・ディアブロ」も2025年3月1日出荷分から値上げとなりました。
悪魔の蔵という意味を持つこのワインは、濃厚な味わいが特徴です。プレミアムワインとして位置づけられており、価格改定後は2,000円前後となっています。
品質を考慮すれば、まだコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
サッポロが値上げしたワイン
サッポロビールも2025年4月1日出荷分から、主要な輸入ワインの価格改定を実施しました。
出典:輸入ワイン・国産ワインの価格改定について(サッポロビール公式サイト)
輸入ワイン:イエローテイル
オーストラリア産の人気ワイン「イエローテイル」が2025年4月1日出荷分から値上げされました。
カラフルなラベルで親しまれているイエローテイルは、フルーティーで飲みやすい味わいが特徴です。
サッポロビール公式リリースでは値上げ率は公表されていません。オーストラリアドルに対する円安も影響しており、今後も価格動向に注意が必要です。
輸入ワイン:テタンジェ
フランス産の高級シャンパーニュ「テタンジェ」も2025年4月1日出荷分から値上げとなりました。
テタンジェは、シャンパーニュ地方の名門メゾンが造る本格シャンパーニュです。テタンジェはメーカー公表資料で具体的な値上げ率が示されていません。
特別な日のための贅沢品という位置づけがより強まっています。
エノテカが値上げしたワイン
ワイン専門店エノテカも、2025年4月1日出荷分から複数の輸入ワインで価格改定を実施しました。(エノテカの公式情報で具体的な値上げ率は公表されていません。)
輸入ワイン:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド カデ・ドック・シャルドネ
フランスの名門が手がける「カデ・ドック・シャルドネ」が2025年4月1日出荷分から値上げされました。
ボルドーの名門バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が南フランスで造るこのワインは、高品質ながら手頃な価格で人気でした。
しかし、価格改定により従来の価格から上昇しています。エレガントな味わいと、バランスの取れた酸味が特徴で、魚料理との相性が抜群です。
輸入ワイン:カデ・ドック・ピノ・ノワール
同シリーズの「カデ・ドック・ピノ・ノワール」も2025年4月1日出荷分から値上げとなりました。
エレガントな味わいが特徴のピノ・ノワールは、和食にも合うワインとして人気です。ブルゴーニュの伝統を南フランスで表現したこのワインは、繊細な果実味と柔らかなタンニンが魅力です。
価格改定後も品質の高さは変わらず、ワイン愛好家からの支持を集めています。
輸入ワイン:モンテニーザ マルケーゼ・アンティノリ・キュヴェ・ロワイヤル
イタリアの名門アンティノリが造るスパークリングワイン「モンテニーザ」も2025年4月1日出荷分から値上げされました。
フランチャコルタと呼ばれる高級スパークリングワインで、シャンパーニュに匹敵すると評価される品質があります。瓶内二次発酵による細かい泡立ちと、複雑な香りが特徴です。
価格改定により従来より高くなりましたが、特別な日の乾杯には欠かせない存在として愛されています。
輸入ワイン:モンテス・アルファ・カベルネ・ソーヴィニヨン
チリのプレミアムワイン「モンテス・アルファ・カベルネ・ソーヴィニヨン」が2025年4月1日出荷分から値上げとなりました。
チリのプレミアムワイナリーとして高く評価されるモンテスは、濃厚で複雑な味わいが特徴です。フレンチオーク樽での熟成により、バニラやスパイスの香りが加わり、長い余韻を楽しめます。
価格改定後も、その品質を考えれば妥当な価格とも言えるでしょう。
輸入ワイン:モンテス・アルファ・マルベック
同じくモンテスの「アルファ・マルベック」も2025年4月1日出荷分から値上げされました。
アルゼンチン原産のマルベック種を使用したこのワインは、力強い味わいが特徴です。プラムやブラックベリーの濃厚な果実味と、しっかりとしたタンニンが印象的です。
肉料理との相性が抜群で、バーベキューやステーキと合わせて楽しむ方が多いワインです。
ワインの値上げによる消費者への3つの影響
ワインの値上げは、私たちの生活にどのような影響を与えるのでしょうか。
ここでは主な3つの影響について解説します。
①家計への直接的な負担
ワインの値上げにより、家計への負担が増加しています。
例えば、従来1,000円前後のワインを週2本購入していた家庭では、平均約10%の値上げにより、月間で約800円の支出増となる計算です。
年間にすると約9,600円もの負担増となり、家計への影響は決して小さくありません。特に、ワインを日常的に楽しんでいた層にとっては、購入頻度を減らすか、より安価なワインへの切り替えを余儀なくされる状況です。
これまで1,000円前後のワインを楽しんでいた方が、500円~700円のワインに切り替えるケースも増えています。
②ワイン離れと高級志向への二極化
値上げの影響により、消費者の購買行動に大きな変化が見られています。
一部の消費者は、ワインの購入自体を控えるようになり、ビールや缶チューハイなど他のアルコール飲料へシフトしています。一方で、「どうせ買うなら良いものを」という高級志向の消費者も増えており、二極化の傾向が見られます。
中価格帯のワイン(1,500円~3,000円)の売れ行きが特に厳しく、1,000円以下の低価格帯か、5,000円以上の高価格帯に需要が集中する傾向が見られます。
これは、日常使いと特別な日用という使い分けがより明確になってきたことを示しています。
③実店舗離れとネット購入の増加
値上げを機に、より安くワインを購入できる方法を探す消費者が増えています。
実店舗での購入から、ネット通販へのシフトが加速しています。オンラインショップでは、まとめ買いによる割引や、定期購入による特典など、実店舗にはないメリットがあります。
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