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【必見】白ワインがまずいと感じる方!世界が変わる美味しい選び方・飲み方
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白ワインを飲んだときに「まずい」「酸っぱいだけ」と感じたことはありませんか?
実はその原因、ワインの選び方や飲み方にあるかもしれません。
この記事では、白ワインがまずいと感じる5つの理由を解説し、今すぐ試せる美味しい飲み方の工夫や、初心者でも飲みやすいおすすめの銘柄10選をご紹介します。
適切な温度調整やグラスの選び方、さらにカクテルアレンジまで、白ワインの苦手意識を克服する方法を詳しくお伝えしていきます。
「白ワインがまずい…」と感じる5つの理由
白ワインを飲んで「まずい」と感じてしまうのには、実は明確な理由があります。
ワイン特有の味わいへの不慣れから、保存状態の問題まで、その原因はさまざまです。
ここでは、白ワインがまずいと感じる代表的な5つの理由を詳しく解説します。それぞれの原因を知ることで、あなたに合った対処法が見つかるはずです。
まずは、なぜ白ワインを苦手に感じるのか、その仕組みから理解していきましょう。
関連記事:お酒がまずいのはなぜ?初心者・苦手な人向けの飲みやすい選び方と対処法
まずい理由① ワイン特有の味わいや香りへの不慣れ
白ワインの酸味やほのかな苦味を「まずい」と感じるのは、実は人間の本能的な反応です。
私たちの脳は、酸味を腐敗のサイン、苦味を毒のサインとして認識するようプログラムされています。そのため、ワイン初心者が最初に感じる違和感は、身体を守るための自然な警戒反応なのです。
現代の食生活では、甘味や旨味が中心となっており、ワインの持つドライな味わいや複雑な香りに慣れていない方が多いのも事実です。特に日本の食文化では、米や出汁の旨味に親しんでいるため、ヨーロッパ生まれのワインの味わいを異質に感じやすいという背景があります。
赤ワイン特有の渋味とは異なり、白ワインのキレのある酸味やほのかな苦味といった味わいに、最初は戸惑うかもしれません。しかし、この酸味こそが白ワインの魅力であり、料理との相性を高める重要な要素となっています。
また、ワインの渋味は味覚ではなく「収斂味」と呼ばれる触覚の一種です。
口の中がキュッと引き締まるような感覚は、タンニンという成分が唾液のタンパク質と結合することで起こります。この刺激に慣れていないと、不快に感じてしまうのも無理はありません。
まずい理由② 自分の好みとは異なる味わいの選択
「ブドウのお酒だから甘いはず」というイメージで辛口の白ワインを飲むと、期待とのギャップから「まずい」と感じてしまいます。
実際、多くの方がワインを敬遠する理由の一つが、この期待値のズレにあります。
白ワインには、デザートのように甘いものから、レモンのようにドライなものまで、実に幅広い味わいのバリエーションが存在します。甘口が好きか辛口が好きか、自分の好みの味わいを知ることが、美味しいワインと出会うための第一歩です。
ワイン売り場に並ぶボトルを見ても、どれが甘口でどれが辛口なのか分からないという声をよく聞きます。実は、ラベルの甘辛表記(甘口/やや甘口/辛口)や、ドイツワインの等級、スパークリングのBrutなどの表示を目安に選ぶのがおすすめです。
初心者の方には、まず甘口や果実味の豊かなタイプから試してみることをおすすめします。
モスカートやリースリングの甘口タイプなど、フルーティーでまろやかな白ワインから始めることで、ワインに対するポジティブな体験を積み重ねることができるでしょう。
まずい理由③ ワインの温度が不適切な状態
白ワインの美味しさは、温度によって劇的に変化します。
実は、温度管理こそが白ワインを美味しく飲むための最重要ポイントと言っても過言ではありません。
冷やしすぎた白ワイン(5℃前後)では、果実の豊かな香りや甘みがほとんど感じられなくなり、酸味や苦味だけが際立ってしまいます。冷蔵庫から出したばかりの白ワインを飲んで「酸っぱいだけ」と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
逆に温度が高すぎる(ぬるい)白ワインは、酸味がぼやけて締まりのない味わいになってしまいます。ワインのタイプによって適温は異なり、フルーティでほのかに甘口は10℃前後、すっきりした辛口は11℃前後、リッチな辛口は13℃前後が目安です。
例えば、爽快なソーヴィニヨン・ブランは7-10℃で飲むことで、爽やかな酸味とハーブの香りが最も引き立ちます。一方、樽熟成したシャルドネのようなリッチなタイプは10-14℃が適温で、この温度帯でバニラやバターのような複雑な香りが開いてきます。
温度を少し調整するだけで、同じワインとは思えないほど味わいが変わることを実感できるはずです。
まずい理由④ ワイン自体の劣化(ブショネなど)
せっかく購入した白ワインが、コルクの欠陥や保存状態の悪さによって劣化していることがあります。
これが「まずい」と感じる原因になっているケースも少なくありません。
最も代表的な劣化が「ブショネ」と呼ばれる現象です。ブショネとは、コルク由来のTCAという物質が原因で発生するワインの欠陥で、湿った段ボールやカビのような不快な香りが特徴です。果実の風味が完全に失われ、どんな高級ワインでも飲めたものではありません。
その他にも、不適切な保管による酸化や熱劣化も「まずい」と感じる原因となります。
酸化したワインはシェリー酒のような香りがし、熱劣化したワインは煮詰めたジャムのような香りがします。これらの劣化は、直射日光や高温多湿な環境での保管が原因で起こることが多いです。
ブショネはまれに発生する欠陥です。もし購入したワインから明らかに異常な香りがした場合は、劣化している可能性が高いため、購入店に相談してみることをおすすめします。多くの専門店では、ブショネのワインは交換対応してくれます。
まずい理由⑤ 料理との組み合わせのミスマッチ
白ワインと料理の相性が悪いと、互いの良さを消し合い、不快な味わいを生むことがあります。
これは「マリアージュ」と呼ばれるワインと料理の相性の問題で、適切な組み合わせを知らないと、せっかくの美味しいワインも台無しになってしまいます。
特に注意したいのが、魚介類と一部の白ワインの組み合わせです。ワインに含まれる鉄分が魚の脂の酸化を促進し、生臭さが出てしまうことがあります。これは科学的にも解明されている現象で、ワインの選び方によって回避することが可能です。
また、繊細な料理に力強いワインを合わせたり、濃厚な料理に軽いワインを合わせたりすると、味のバランスが崩れてしまいます。白ワインと料理の組み合わせを考えることで、それぞれの味わいが引き立ち、より豊かな食体験が生まれます。
例えば、カルパッチョのような繊細な前菜には軽快なソーヴィニヨン・ブラン、クリームソースのパスタには樽熟成したシャルドネといった具合に、料理の味の強さとワインの味の強さを合わせることがポイントです。
この基本を押さえるだけで、ワインの美味しさは格段に向上します。
「まずい」白ワインが激変!今日から試せる美味しくなる工夫とカクテルを紹介
白ワインが苦手だと感じていても、飲み方や活用方法を工夫するだけで、驚くほど美味しく楽しめるようになります。
温度調整やグラスの選び方といった基本的な工夫から、簡単に作れるカクテル、さらには料理への活用法まで、今日からすぐに実践できる方法をご紹介します。
まずは飲み方を見直すことから始めて、それでも苦手な場合はカクテルにアレンジしたり、料理に使ったりと、段階的に白ワインとの距離を縮めていきましょう。
これらの方法を試すことで、白ワインの新たな魅力を発見できるはずです。
【飲み方編】まずは飲み方を見直してみる
白ワインの美味しさを引き出すには、グラス、温度、そして料理とのペアリングという3つの要素が重要です。
これらを適切に調整することで、同じワインでも別物のように美味しく感じられます。
まず試していただきたいのが、グラスを変えることです。ワインの香りはグラスの形状に大きく影響されます。白ワインには、香りを適度に凝縮させつつ温度が上がりにくい、やや小ぶりのチューリップ型グラスが適しています。
100円ショップのグラスから専用グラスに変えるだけで、香りの立ち方が全く異なることに驚くでしょう。
温度調整も重要なポイントです。冷やしすぎた白ワインは、グラスに注いでから5分ほど待つだけで、隠れていた果実の香りや甘みが感じられるようになります。逆に、ぬるくなってしまった白ワインは、氷を1個だけ入れて軽く冷やすことで、キリッとした味わいが復活します。
料理とのペアリングも、白ワインを楽しむ上で欠かせない要素です。
軽快な辛口白ワインには、天ぷらや唐揚げなどの揚げ物を合わせると、油っぽさをさっぱりと洗い流してくれます。コクのあるタイプには、クリーム煮やグラタンなど、まろやかな料理を合わせることで、互いの味わいが引き立ちます。
グラスを変えて豊かな香りを楽しむ
グラスの形状は、ワインの香りの感じ方を大きく左右します。
白ワイン専用グラスは、ボウル部分がやや小さめで、口がすぼまった形状をしています。この形により、デリケートな白ワインの香りを適度に凝縮し、鼻に届きやすくなります。
グラスを持つときは、ステム(脚)の部分を持つようにしましょう。
ボウル部分を持ってしまうと、手の温度でワインが温まってしまい、せっかくの冷たさが失われてしまいます。また、グラスに注ぐ量は、ボウルの最も広い部分までにとどめることで、香りが立ちやすくなります。
温度調整で酸味や苦味を和らげる
温度を少し上げることで、白ワインの酸味が穏やかに感じられるようになります。
冷蔵庫から出したばかりの白ワインは、室温で10-15分ほど置いてから飲むと、果実味や甘みがより感じられるようになります。ただし、上げすぎると苦味やアルコール感が目立つため、ワインのタイプに合わせた微調整が重要です。
簡単な温度管理の方法として、ワインクーラーに氷水を入れて調整する方法があります。
氷だけでなく水も入れることで、急激に冷えすぎることを防げます。また、冷凍庫で5分だけ冷やすという方法も、すぐに適温にしたいときに便利です。
白ワインに合う料理とのペアリングを試す
白ワインと料理の相性を知ることで、ワインの美味しさは格段にアップします。
基本的な考え方として、軽い料理には軽いワイン、重い料理には重いワインを合わせるのがセオリーです。また、地域性も重要で、その土地の料理とワインは相性が良いことが多いです。
和食との相性も見逃せません。寿司や刺身には、ミネラル感のある辛口白ワインが絶妙にマッチします。天ぷらには、酸味のきいたソーヴィニヨン・ブランやアルバリーニョがおすすめです。
意外なところでは、焼き鳥の塩味にも白ワインがよく合います。
【カクテル編】簡単カクテルで飲みやすく変身させる
白ワインが苦手な方でも、カクテルにアレンジすることで驚くほど飲みやすくなります。
フルーツジュースや炭酸飲料と組み合わせることで、ワインの酸味や苦味が和らぎ、初心者でも楽しめる味わいに変身します。
カクテルにすることで、アルコール度数も下がるため、お酒に弱い方でも安心して楽しめます。材料もスーパーやコンビニで手に入るものばかりなので、今夜からでも気軽に試すことができます。
パーティーやおもてなしの場面でも、おしゃれなカクテルは話題になりやすいです。
また、余ってしまった白ワインの活用法としても、カクテルは優秀です。開栓後時間が経って風味が落ちてしまったワインでも、カクテルにすれば美味しく飲み切ることができます。
以下に、特に人気の高い3つのカクテルレシピをご紹介します。
オレンジジュースで割る定番「ミモザ」
ミモザは、スパークリングワインとオレンジジュースを1:1で混ぜるだけの簡単カクテルです。
白ワインでも代用可能で、オレンジの甘みと酸味がワインの苦味を和らげてくれます。グラスの縁にオレンジスライスを飾れば、見た目も華やかになります。
朝食時に飲むブランチカクテルとしても人気で、休日の優雅な時間を演出してくれます。
ジンジャーエールで爽快に「オペレーター」
オペレーターは、白ワインとジンジャーエールを1:1で混ぜ、レモンジュースを少し加えるカクテルです。
ジンジャーエールの炭酸とスパイシーさが、白ワインに爽快感をプラスしてくれます。甘口のジンジャーエールを使えばより飲みやすく、辛口を使えば大人の味わいになります。
暑い夏の日には、氷をたっぷり入れて楽しむのがおすすめです。
フルーツを漬け込むだけ「自家製サングリア」
白ワインにカットしたフルーツと砂糖を混ぜるだけで、簡単にサングリアが作れます。
りんご、オレンジ、レモン、ぶどうなど、お好みのフルーツを使いましょう。ただし、酒税法上、白ワインのような20度未満の酒類に果物を漬け込む行為は製造にあたるため、飲む直前に混ぜるレシピにしましょう。
フルーツの甘みと香りがワインに移り、まるでフルーツポンチのような味わいになります。パーティーでは、大きなピッチャーで作って提供すると喜ばれます。
出典:サングリアとは?プロが教える美味しいレシピ | エノテカ – ワインの読み物
【料理編】白ワインで料理をワンランク格上げする
白ワインは飲むだけでなく、料理に使うことでも真価を発揮します。
白ワインに含まれる有機酸が肉を柔らかくし、魚介の臭みを消す効果があります。また、料理に深みとコクを加え、プロのような本格的な味わいを家庭でも実現できます。
料理に使う白ワインは、高価なものである必要はありません。飲んで「まずい」と感じたワインでも、料理に使えば立派な調味料として活躍してくれます。
ここでは、白ワインを使った代表的な料理を3つご紹介します。どれも特別な技術は必要なく、普段の料理にワインを加えるだけで作れるものばかりです。
鯛のアクアパッツァ
アクアパッツァは、魚介を白ワインで蒸し煮にするイタリア料理です。
鯛の切り身に、あさり、ミニトマト、にんにくを加え、白ワインと水で蒸し煮にします。白ワインが魚の臭みを消し、旨味を引き出してくれます。
仕上げにオリーブオイルとパセリを加えれば、レストランのような一品の完成です。残ったスープにパンを浸して食べるのも格別です。
鶏肉の白ワイン煮込み
鶏もも肉を白ワインで煮込むと、驚くほど柔らかくジューシーに仕上がります。
白ワインに含まれる有機酸が肉のタンパク質を分解し、柔らかくする効果があるためです。きのこや玉ねぎと一緒に煮込めば、野菜の旨味も加わって深い味わいになります。
生クリームを加えれば、よりまろやかな仕上がりになります。
シーフードパエリア
パエリアの米を炒めた後に白ワインを加えることで、風味付けと臭み消しの効果があります。
えび、いか、あさりなどの魚介類と、パプリカやトマトを加えて炊き上げます。白ワインのフルーティーな香りが、サフランの香りと相まって本格的な味わいを演出します。
フライパンひとつで作れるので、パーティー料理としても重宝します。
「まずい」と感じさせない美味しい白ワインの3つの選び方
白ワインを選ぶときのポイントを知ることで、「まずい」と感じる確率を大幅に減らすことができます。
自分の好みを把握し、ラベルの読み方を覚えることで、失敗しない白ワイン選びができるようになります。
ワインショップに並ぶ膨大な数のボトルを前にして、どれを選べばいいか迷ってしまう方も多いでしょう。
ここでは、初心者でも実践できる白ワインの選び方を3つのステップでご紹介します。これらのポイントを押さえれば、自分好みの一本に出会える確率がぐっと上がります。
① 自分の好みの味わい(甘口/辛口)を知る
白ワインの甘口・辛口は、ブドウの糖分が発酵後どれだけ残っているか(残糖量)で決まります。
発酵が進めば進むほど糖分がアルコールに変わるため、辛口になっていきます。この基本的な仕組みを理解することで、ラベルからある程度の味わいを推測できるようになります。
初心者の方は一般的に、フルーティーでまろやかな甘口の方が飲みやすいと感じることが多いです。甘口ワインは、デザートワインとして楽しむだけでなく、スパイシーな料理との相性も抜群です。一方、辛口ワインは食事と合わせやすく、料理の味を引き立ててくれます。
アルコール度数ではなく、残糖量やラベルの甘辛表記を目安にすると選びやすくなります。
また、「甘口」「やや甘口」「辛口」といった表記がある場合もあるので、これらも参考にしましょう。ドイツワインの場合は「カビネット」「シュペートレーゼ」といった等級で甘さが分かることもあります。
まずは甘口から始めて、徐々に辛口にチャレンジしていくのがおすすめです。自分の好みがはっきりしてきたら、その中間の「やや甘口」「やや辛口」といったタイプも試してみると、より細かい好みが見つかるでしょう。
② 香りのタイプから好みの系統を見つける
白ワインの香りは大きく「フルーツ&フローラル系」「ハーブ系」「個性派」などに分類できます。
それぞれのタイプには特徴的なブドウ品種があり、品種名を覚えることで好みのワインを見つけやすくなります。
ソーヴィニヨン・ブランはハーブのような爽やかな香りが特徴で、グレープフルーツや青草のようなフレッシュな印象があります。リースリングやゲヴュルツトラミネールは華やかな果実や花の香りが特徴で、桃やライチ、バラのような甘い香りが楽しめます。
自分の好きな果物や花の香りに近い品種から試すと、好みのワインを見つけやすいでしょう。
シャルドネは「ワインのカメレオン」と呼ばれ、産地や製法によって香りが大きく変わります。樽熟成したものはバニラやバターのような香り、ステンレスタンクで醸造したものは柑橘系のフレッシュな香りになります。
このように、同じ品種でも造り方によって香りが変わることを知っておくと、選択の幅が広がります。ワインショップでは、店員さんに「フルーティーな香りのワインがいい」「ハーブっぽい香りは苦手」といった具合に、香りの好みを伝えると、適切なワインを提案してもらえます。
③ ラベルから産地やブドウ品種を読み解く
ワインのラベルには、そのワインを理解するための重要な情報が記載されています。
産地、ブドウ品種、ヴィンテージ(収穫年)など、これらの情報を読み解くことで、ワインの味わいをある程度予測することができます。
ヨーロッパ(旧世界)のワインは「シャブリ」「サンセール」のように産地名が大きく書かれていることが多いです。これらの産地では使用できるブドウ品種が法律で決められているため、産地名を覚えることで味わいの傾向が分かります。
例えば、シャブリはシャルドネ100%、サンセールはソーヴィニヨン・ブラン100%と決まっています。
一方、ヨーロッパ以外(新世界)のワインは、「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」といったブドウ品種名が大きく書かれていることが多く、初心者にも分かりやすいのが特徴です。チリ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカなどの新世界ワインは、品種の特徴がストレートに表現されていることが多いため、入門にぴったりです。
スパークリングワインには「Brut(ブリュット/辛口)」「Sec(セック/やや甘口)」「Demi-Sec(ドゥミ・セック/甘口)」など、甘辛度を示す統一された表記があるので、これを覚えておくと選びやすくなります。
白ワインが「まずい」と思う方におすすめの白ワイン10選
白ワインが苦手な方でも飲みやすい銘柄を厳選してご紹介します。
甘口から辛口まで、国産から海外産まで、バランスよく取り上げました。それぞれの特徴や価格帯、おすすめの飲み方も含めて詳しく解説していきます。
これらのワインは、初心者が挑戦しやすい点を重視して選びました。
価格帯も480円から5,390円程度と幅広く、まずは手頃な価格のものから始めて、徐々にステップアップしていくのがおすすめです。
各ワインの特徴を参考に、自分の好みに合いそうなものから試してみてください。
① シャトー・ドルシュヴィール / ピノ・グリ・グラン・クリュ・ランゲン|ハチミツや黄桃のような甘さと深み
アルザス地方の名門が造る、蜂蜜や煮詰めたフルーツのような複雑で芳醇な香りを持つ白ワインです。
程よい甘さと熟成感を兼ね備えた半甘口の味わいが特徴で、初心者でも飲みやすい一本です。
ピノ・グリという品種から造られるこのワインは、黄桃やアプリコット、蜂蜜のような甘い香りに、スパイスのニュアンスも感じられます。価格は3,000円~5,000円程度で、特別な日のディナーにもふさわしい品格があります。
フォアグラやブルーチーズといった濃厚な料理との相性が抜群です。また、中華料理の酢豚や、エスニック料理のような甘辛い味付けの料理にもよく合います。
よく冷やして、食後のデザートワインとして楽しむのもおすすめです。
② リースリング・レゼルヴ|酸味が穏やかで上品な果実味が特徴
青リンゴや柑橘、蜜のような華やかな香りが印象的な白ワインです。
キレのある酸味と上品な果実味のバランスが絶妙で、甘すぎず辛すぎない、ちょうどよい味わいが楽しめます。
リースリングは「白ワインの女王」とも呼ばれる高貴な品種で、繊細で複雑な味わいが特徴です。このレゼルヴクラスは、通常のリースリングよりも熟度の高いブドウを使用しているため、より豊かな果実味が感じられます。
価格は3,000円~4,000円程度と、品質を考えるとコストパフォーマンスに優れています。
和食との相性が特に良く、寿司や天ぷら、焼き魚などと合わせると、料理の繊細な味わいを引き立ててくれます。10℃前後に冷やして飲むと、果実味と酸味のバランスが最も良く感じられます。
③ クラウディー・ベイ ソーヴィニヨン・ブラン|爽快でハーブ香豊かな辛口白ワイン
ニュージーランドを代表する白ワインで、グレープフルーツやパッションフルーツ、ハーブの鮮烈な香りが特徴です。
活き活きとした酸が印象的な爽快な辛口で、暑い季節にぴったりの一本です。
世界的に高い評価を受けているこのワインは、ソーヴィニヨン・ブランの教科書的存在です。フレッシュでクリーンな味わいは、白ワイン初心者にも分かりやすく、「これがソーヴィニヨン・ブランか」と品種の特徴を理解するのに最適です。
価格は3,900円~5,390円程度で、品質の高さを考えると納得の価格帯です。
カルパッチョやシーフードサラダ、ハーブをたっぷり使った料理との相性が抜群です。また、エスニック料理のような香草を多用した料理にもよく合います。
しっかりと冷やして、爽やかさを最大限に楽しみましょう。
④ ブルクライヤー・シュロスカペレ シャルドネ ツリー・リングラベル |蜂蜜のような甘みと華やかな香り
リンゴやマンゴー、パパイヤのようなトロピカルフルーツの香りが豊かな甘口白ワインです。
クリーミーで心地よい甘さがあり、ワインが苦手な方でも飲みやすい味わいです。
ドイツの名門ワイナリーが造るこのシャルドネは、完熟したブドウの甘みを活かした造りが特徴です。価格は7,920円程度です。
デザートと合わせるのはもちろん、フルーツサラダやチーズケーキなどとの相性も良好です。また、スパイシーなアジア料理の辛さを和らげる効果もあるので、タイ料理やインド料理と合わせても楽しめます。
⑤ 勝沼 甲州|和食との相性抜群のすっきりとした国産白ワイン
日本固有のブドウ品種「甲州」から造られる、スダチやかぼすといった和柑橘の繊細な香りが特徴の白ワインです。
穏やかな酸味と旨味があり、和食という料理との相性が抜群です。
山梨県勝沼で造られるこのワインは、日本の風土が育んだ優しい味わいが魅力です。派手さはありませんが、飲み飽きしない上品な味わいは、毎日の食卓に寄り添ってくれます。
価格は2,530円~2,750円程度で、日常的に楽しめる価格帯です。
刺身、寿司、天ぷら、焼き魚など、和食全般との相性が素晴らしく、特に出汁を使った料理との組み合わせは絶品です。冷奴や湯豆腐といったシンプルな料理とも好相性で、素材の味を引き立ててくれます。
⑥ カレラ シャルドネ|樽熟成によるリッチでコクのある味わい
熟したパイナップルやマンゴーのようなトロピカルな香りに、樽熟成由来のバニラやバターのニュアンスが加わった、リッチでコクのある白ワインです。
カリフォルニアの名門ワイナリーが造るこのシャルドネは、新樽での熟成により複雑で奥深い味わいを実現しています。クリーミーでボリューム感のある味わいは、白ワインでも満足感を求める方におすすめです。
価格は4,050円~5,170円程度で、樽熟成シャルドネとしては手頃な価格帯です。
グラタンやクリームパスタ、ローストチキンなど、こってりとした料理との相性が抜群です。また、バターをたっぷり使った料理と合わせると、ワインと料理が見事に調和します。
⑦ コンチャ・イ・トロ シャルドネ|トロピカルフルーツ香が魅力のチリワイン
パイナップルやバナナのような濃厚な果実香と、バニラのような樽の甘い香りが特徴的な白ワインです。
豊潤な果実味とまろやかな酸があり、飲みごたえのある味わいです。
チリ最大級のワイナリーが造るこのシャルドネは、コストパフォーマンスの高さで知られています。しっかりとした果実味がありながら、くどくない絶妙なバランスが魅力です。
価格は480円~1,100円と幅広く、デイリーワインから少し贅沢なものまで選べます。
ピザやパスタ、ハンバーグなど、カジュアルな洋食との相性が良好です。また、照り焼きチキンや豚の生姜焼きなど、甘辛い味付けの和食にもよく合います。
⑧ サンタ・マルゲリータ ピノ・グリージョ|苦味が少なく軽やかで飲みやすい
柑橘やりんご、桃のような爽やかな香りを持つ、ドライで風味豊かな白ワインです。
すっきりとした飲みやすい味わいで、白ワイン初心者にも親しみやすい一本です。
イタリアを代表するピノ・グリージョの造り手として知られるこのワイナリーは、品種の特徴を最大限に引き出しています。軽やかでクリーンな味わいは、どんな料理にも合わせやすく、価格も1,300円~2,000円程度と手頃です。
前菜やサラダ、魚介のフリットなど、軽い料理との相性が特に良好です。また、トマトソースのパスタやピザなど、イタリア料理全般によく合います。
よく冷やして、アペリティフとして楽しむのもおすすめです。
⑨ ヴィーニョ・ヴェルデ アフェクテュス・アーリー・ハーヴェスト|爽快感あふれるポルトガルワイン
レモンやライチのような香りを持つ、ポルトガルの爽快な微発泡白ワインです。
後味さっぱりのやや甘口で、アルコール度数も低めなので気軽に楽しめます。
「緑のワイン」という意味のヴィーニョ・ヴェルデは、若々しくフレッシュな味わいが特徴です。微発泡のシュワシュワ感が心地よく、暑い日の昼下がりに最適です。
価格は1,650円~3,200円程度で、カジュアルに楽しめる価格帯です。
シーフードや野菜のグリル、エスニック料理との相性が良好です。また、ピクニックやBBQなど、アウトドアシーンでも活躍する一本です。
⑩ モスカート・ダスティ|微発泡でフルーティーな甘口ワイン
マスカットや桃、オレンジの花のような華やかな香りが特徴の、優しい泡立ちの甘口微発泡ワインです。
爽やかな甘さとアルコール度数5.5%程度の軽やかさで、ワインが苦手な方でも楽しめます。
イタリア・ピエモンテ州の名物であるこのワインは、食後のデザートワインとして親しまれています。フルーティーで華やかな味わいは、まるでブドウジュースのような親しみやすさがあります。
価格は1,300円~3,000円程度で、特別な日のデザートワインとしても手頃です。
フルーツタルトやパンナコッタなどのデザートとの相性が抜群です。また、ブルーチーズやゴルゴンゾーラなど、塩気の強いチーズと合わせると、甘さと塩味の絶妙なハーモニーが楽しめます。
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白ワインが「まずい」と感じる理由から、美味しく飲むための工夫、そして初心者におすすめの銘柄まで、幅広くご紹介してきました。
温度調整やグラスの選び方、料理とのペアリングなど、ちょっとした工夫で白ワインの印象は大きく変わります。
今回ご紹介した10銘柄は、それぞれ個性があり、きっとあなた好みの一本が見つかるはずです。甘口から始めて徐々に辛口へ、軽いものから重いものへと、段階的に試していくことで、白ワインの奥深い世界を楽しめるようになるでしょう。
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