憧れのマッカランを定価で手に入れたいと思っても、現実には定価での購入がほぼ不可能な状況が続いています。
「ウイスキー界のロールスロイス」と称されるマッカランは、その希少性から市場価格が定価を大きく上回ることも珍しくありません。
この記事では、マッカラン主要18種の定価と実際の市場価格を徹底比較し、なぜ定価購入が困難なのか、そして各ボトルの味わいの特徴まで詳しく解説します。
所有しているマッカランの本当の価値を知りたい方、希少なボトルを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
マッカランとは?世界が認めるシングルモルトの最高峰
マッカランは、スコットランドのスペイサイド地方で造られる世界最高峰のシングルモルトウイスキーです。
1824年の創業以来、その卓越した品質と希少性により、単なる飲料を超えた芸術品として世界中のコレクターから愛されています。
スコットランド・スペイサイドの名門蒸留所
マッカランは1824年、アレクサンダー・リードによってスコットランドのスペイサイド地方に創業されました。
ハイランド地方で2番目に蒸留ライセンスを取得した歴史ある蒸留所として知られています。
スペイ川中流域の冷涼な気候と清らかな水は、マッカランのウイスキー造りに欠かせない要素です。この恵まれた自然環境が、マッカラン特有の繊細で複雑な味わいを生み出す基盤となっています。
200年以上の歴史の中で培われた伝統的な製法は今も大切に守られており、小型の銅製蒸留器での少量蒸留や、厳選されたシェリー樽での熟成など、一切の妥協を許さない姿勢がマッカランの品質を支えています。
この徹底したこだわりにより、マッカランは「シングルモルトの最高峰」として、世界中のウイスキー愛好家から絶大な支持を集め続けているのです。
王室や著名人にも愛される”格式”の象徴
ハロッズ百貨店の「ウイスキー読本」で「シングルモルトのロールスロイス」と称賛されたマッカランは、その格式の高さで知られています。
この比喩は単なる品質の高さだけでなく、価格においてもロールスロイス級であることを示しています。
2019年にオークションで1926年物のマッカランが190万ドル(約2億円)という、ウイスキー1本としての史上最高額で落札されました。この驚異的な価格は、マッカランが単なる飲料ではなく、投資対象の頂点にあることを証明しています。
世界中の王室や著名人、富裕層がこぞって収集するマッカランは、所有すること自体がステータスシンボルとなっています。特に限定品や長期熟成ボトルは、発売と同時に完売することも多く、その希少性がさらなる価値を生み出しています。
このような背景から、マッカランは「飲むウイスキー」から「所有する芸術品」へと、その価値観が変化してきているといえるでしょう。
蒸留所の再建と進化|伝統を継ぐモダンアーキテクチャ
2018年5月、マッカランは6年の歳月と約210億円(1.4億ポンド)を投じた新蒸留所をオープンしました。
この巨額投資は、世界的に高騰する需要に応えるための戦略的な決断でした。
新蒸留所では、伝統的な小型蒸留器による製造方法を継承しながら、生産能力を年間1,500万リットルまで拡大しています。最新技術を導入しつつも、マッカランの味わいを決定づける重要な要素は一切変更していません。
伝統を守るだけでなく、未来の市場を見据えて進化し続ける姿勢こそが、マッカランのブランド価値を不動のものにしています。環境に配慮した設計や、見学者向けの施設も充実させ、ブランド体験の向上にも力を入れています。
この新蒸留所の完成により、マッカランは品質を維持しながら供給量を増やすことが可能となりました。しかし、それでもなお需要に追いつかない状況が続いており、マッカランの希少性は今後も変わらないでしょう。
マッカランの主な特徴|シェリー樽と職人技が生む深いコク
マッカランの味わいを語る上で欠かせないのが、シェリー樽熟成による独特の風味と、職人の卓越した技術です。
これらの要素が組み合わさることで、他のウイスキーでは決して味わえない、マッカラン特有の深いコクと複雑な味わいが生まれます。
シェリー樽熟成による豊かな香りと甘み
マッカランの味わいの核となるのが、こだわり抜いたシェリー樽での熟成です。
近年、シェリー樽は世界的に希少化していますが、マッカランは自社で管理・製造したシェリー樽のみを使用するという徹底したこだわりを持っています。
スペインの森林からオーク材を伐採し、樽を製造した後、スペインのヘレスでドライ・オロロソ・シェリーを1年以上寝かせて樽をシーズニング(風味付け)します。この手間のかかる熟成樽が、マッカラン特有の豊かなドライフルーツ香、スパイシーさ、チョコレートやマンゴーのような甘みを生み出します。
シェリー樽のコストはバーボン樽の10倍とも言われており、樽の完成までに6年もの歳月を要します。このような贅沢な製法は他の蒸留所では真似できない、マッカランならではの特徴です。
シェリー樽熟成によって生まれる深みのある琥珀色と、芳醇な香りは、マッカランを「ウイスキーの王様」たらしめる最大の要因といえるでしょう。
少量蒸留が生む滑らかな口当たり
マッカランでは、スペイサイドで最小級と言われる「キュリアスリー・スモール・スチル(小型蒸留器)」を使用しています。
この小型蒸留器による少量蒸留は、マッカランの味わいを決定づける重要な工程です。
少量で蒸留することで、アルコールが蒸留器の銅と接触する面積が増え、濃厚でリッチ、かつクリーミーな口当たりの「ニューメイクスピリッツ(蒸留したての原酒)」が生まれます。この製法により、マッカランは他のウイスキーでは味わえない、絹のような滑らかさを実現しています。
蒸留された原酒のうち、熟成に使用されるのは最も優れたわずか16%のみです。これは「ファイネスト・カット」と呼ばれ、マッカランの品質を支える重要なこだわりです。
大量生産を追求すれば効率は上がりますが、マッカランは品質を最優先に、この伝統的な少量蒸留を頑なに守り続けています。
熟練の職人による「樽の選定」と「ブレンド技術」
マッカランはシングルモルトですが、実際は熟練の職人(ウイスキーメーカー)が、何千もの樽から原酒を選び抜き、ヴァッティング(ブレンド)して造られます。
この職人技こそが、一貫した品質と特徴的な味わいを守る秘訣です。
30年物なら30年以上熟成した原酒のみをブレンドし、「ダブルカスク」はヨーロピアンオークとアメリカンオークのシェリー樽をブレンドします。それぞれの樽が持つ特徴を最大限に引き出し、完璧なバランスで調和させる技術は、長年の経験を積んだ職人にしかできません。
樽の選定においても、木目の密度、焼き加減、前に入っていたシェリーの種類まで細かくチェックし、理想の味わいを追求します。この妥協のない姿勢が、世界中のウイスキー愛好家を魅了し続ける理由です。
このような職人の技と情熱が注がれたマッカランは、まさに「液体の芸術品」と呼ぶにふさわしい逸品といえるでしょう。
マッカランシリーズの定価18選
マッカランには多様なシリーズが存在し、それぞれに定価が設定されていますが、実際の市場価格とは大きな乖離があります。
ここでは主要18種類の定価と味わいの特徴を詳しくご紹介します。
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1. マッカラン 10年 シェリ-オーク
マッカラン10年シェリーオークは、現在のサントリー公式サイトに記載がなく、終売(ディスコンティニュード)となっています。
主要ラインナップから外れており、旧ボトルとしてコレクター市場で取引される希少品です。
味わいの特徴は、12年より若くスパイシーさが際立ち、シェリー樽由来の力強さがあります。熟成年数は短いものの、マッカランらしいシェリー香の豊かさはしっかりと感じられます。
バニラやオレンジピールの香りに、ジンジャーのスパイシーさが加わった印象的な味わいです。
終売品のため定価での購入は不可能ですが、コレクターの間では人気が高く、オークション等で見かけた際は入手のチャンスといえるでしょう。若い熟成年数ならではのフレッシュさと、シェリー樽の重厚感のバランスが楽しめる一本です。
2. マッカラン 12年 シェリ-オーク
マッカラン12年シェリーオークの定価は、2025年4月より14,850円となっています。
JOYLABでの買取価格は8,800円(2025年11月現在)で、市場価格は11,550円~12,790円で推移しています。
このボトルはマッカランの基準となる存在で、バニラ、ドライフルーツ、ジンジャーのスパイシーなアロマが特徴です。シェリー樽熟成の入門にして王道といえる、バランスの取れた味わいが魅力です。
口に含むと、レーズンやオレンジの甘みが広がり、後味にはダークチョコレートのような苦味とスパイスが続きます。ストレートはもちろん、ハイボールにしても香りが立ち、食事と合わせても楽しめる万能な一本です。
実売価格に対して約69%~76%という高い換金率でJOYLABが買取していることからも、その価値の高さがうかがえます。
3. マッカラン 18年 シェリ-オーク
マッカラン18年シェリーオークの定価は、2025年4月より68,200円に値上げされました。
JOYLABでの買取価格は36,000円(2025年11月現在)です。
12年より圧倒的に深く複雑な味わいが特徴で、マンゴーやドライフルーツの甘み、ブラックペッパーのスパイシーさ、ダークチョコレートの余韻が楽しめます。18年という長期熟成により、シェリー樽の特徴が最大限に引き出された逸品です。
定価は上昇していますが、市場の買取価格は軟化傾向にあり、公式定価と市場価格の乖離が生じています。これは投資目的で購入されたボトルが市場に供給されているためと考えられます。
熟成の深みと複雑さを存分に楽しめる、マッカランの真骨頂ともいえるボトルです。
4. マッカラン 25年 シェリ-オーク
マッカラン25年シェリーオークの定価は396,000円と設定されています。
しかし、市場価格の相場は数十万円から100万円を超える高値で取引されています。
柑橘系、葡萄、カラメルの甘みとほのかなスパイシーさが特徴で、まろやかでソフトな口当たりが楽しめます。25年の長期熟成により、角が取れた円熟の味わいに仕上がっています。
定価と実勢価格の大きな乖離は、「定価=価値」という概念が必ずしも成立しないことを示しています。超高級ボトルにおいて、定価はメーカーが設定した希望小売価格に過ぎず、実際の市場価値は需給バランスで決まることがわかります。
JOYLABでは価格が日々変動するため、無料査定での確認をおすすめします。
5. マッカラン 30年 シェリ-オーク
マッカラン30年シェリーオークは、サントリーの製品ページに掲載があり、定価は875,600円です。
市場価格は数百万円レベルで取引される、超プレミアムボトルです。
30年以上熟成した原酒のみをヴァッティングし、フルーツケーキ、プルーン、ジンジャー、シナモンの複雑な味わいが特徴です。まさに時間が作り出した芸術品といえる、究極の一本です。
長期熟成により、シェリー樽の特徴が完全に原酒と一体化し、複雑でありながら調和の取れた味わいを実現しています。口当たりは絹のように滑らかで、余韻は非常に長く続きます。
JOYLABでは超高額査定対象となっており、お持ちの方は一度査定を受けてみる価値があるでしょう。
6. マッカラン ダブルカスク 12年
マッカラン ダブルカスク12年の定価は、2025年4月より10,890円となりました。
JOYLABでの買取価格は5,800円(2025年11月現在)、市場価格は7,920円~で推移しています。
ヨーロピアンオークとアメリカンオークのシェリー樽を融合させたことで、オレンジマーマレード、バニラ、ココナッツ、アップルキャンディの味わいが楽しめます。伝統的なシェリー香に軽やかさが加わった、モダンなスタイルが特徴です。
アメリカンオーク由来のバニラの甘さと、ヨーロピアンオーク由来のスパイシーさが絶妙にバランスし、シェリーオークとは異なる魅力を持っています。
ハイボールにも適しており、カジュアルに楽しめるマッカランとして人気を集めています。
7. マッカラン ダブルカスク 15年
マッカラン ダブルカスク15年は、サントリーの製品ページに掲載がある定番ボトルです。
JOYLABでの買取価格は要問い合わせとなっています。
12年よりも熟成感が加わり、より深みのあるバランスの取れた味わいが特徴です。15年という絶妙な熟成期間により、若さと熟成感の両方を楽しめます。
ダブルカスクシリーズの中間的な位置づけで、12年では物足りないが18年ほどの重厚さは求めない方におすすめの一本です。オレンジやアプリコットのフルーティーさに、オークのスパイシーさが加わった複雑な味わいが楽しめます。
市場での流通量が少ないため、見つけた際は入手のチャンスといえるでしょう。
8. マッカラン ダブルカスク 18年
マッカラン ダブルカスク18年の定価は51,810円です。
市場価格は42,900円~で推移しており、シェリーオーク18年とは異なる魅力を持っています。
アメリカンオーク由来のバニラや柑橘系の特徴が前面に出た、モダンなスタイルが特徴です。シェリーオークの重厚さとは対照的な、軽やかで華やかな味わいが楽しめます。
長期熟成による深みと、ダブルカスク特有の複雑さが見事に調和し、飲み飽きしない味わいに仕上がっています。ストレートで楽しむことで、その繊細な味わいの変化を堪能できます。
JOYLABでの買取価格は要問い合わせとなっており、状態によって高額査定が期待できます。
9. マッカラン ダブルカスク 30年
マッカラン ダブルカスク30年の定価の記載はありません。
ダブルカスクシリーズの最高峰として位置づけられています。
30年という長期熟成により、2種類のシェリー樽の特徴が完全に融合し、極めて複雑で奥深い味わいを実現しています。ダブルカスクの技術と長期熟成が生み出す、究極のハーモニーが楽しめます。
市場での流通量は極めて少なく、コレクターにとって垂涎の的となっています。濃厚でありながら滑らかな口当たり、長く続く余韻は、まさに芸術品レベルの完成度です。
JOYLABでは高額査定対象となっており、お持ちの方は一度査定を受けることをおすすめします。
10. マッカラン 12年 ファインオーク
マッカラン12年ファインオークは終売(ディスコンティニュード)となっています。
買取価格の相場は4,500円(2025年11月現在)、オークション相場は7,000円~8,700円で取引されています。
3種の樽(ヨーロピアンシェリー、アメリカンシェリー、アメリカンバーボン)を使用し、フルーティーでスムースな口当たりが特徴です。後継の「トリプルカスク」として生まれ変わった、歴史的な一本です。
終売により価値が上がっており、コレクターの間で人気が高まっています。バーボン樽由来の華やかさが加わることで、従来のマッカランとは異なる軽やかな味わいが楽しめます。
ファインオークシリーズを集めているコレクターにとって、欠かせない一本といえるでしょう。
11. マッカラン 17年 ファインオーク
マッカラン17年ファインオークも終売となっており、市場価格は100,000円~で推移しています。
12年より複雑で、バーボン樽由来の華やかさが特徴的です。
17年という珍しい熟成年数により、12年と18年の間を埋める貴重な存在です。3種の樽が織りなす複雑な香味は、他のマッカランでは味わえない独特の魅力があります。
バニラやハチミツの甘さに、オークのスパイシーさ、シェリー樽のフルーティーさが絶妙にバランスしています。終売品のため入手困難ですが、見つけた際は購入を検討する価値があります。
JOYLABでの買取価格は要問い合わせとなっており、状態次第で高額査定が期待できます。
12. マッカラン 25年 ファインオーク
マッカラン25年ファインオークは終売となっており、市場価格は282,000円~という高額で取引されています。
終売品のため希少価値が非常に高いウイスキーです。
25年の長期熟成と3種の樽使いにより、極めて複雑で深い味わいを実現しています。ファインオークシリーズの中でも特に希少で、コレクターが探し求める逸品です。
シェリー樽の重厚さとバーボン樽の華やかさが見事に調和し、長期熟成ならではの円熟した味わいが楽しめます。JOYLABでの買取価格は要問い合わせですが、希少性から高額査定が期待できるでしょう。
13. マッカラン 30年 ファインオーク
マッカラン30年ファインオークは終売となっており、ファインオークシリーズの最高峰です。
市場で見ることは極めて稀な、幻のボトルといえます。
30年という長期熟成により、3種の樽の特徴が完全に融合し、究極の調和を実現しています。ファインオークシリーズの集大成として、コレクター垂涎の超希少品です。
複雑でありながら完璧なバランス、絹のような口当たり、永遠に続くかのような余韻は、まさに芸術品レベルの完成度です。市場価格は50万円前後での取引が予想されます。
JOYLABでの買取価格は要問い合わせですが、極めて高額な査定が期待できる逸品です。
14. マッカラン ハーモニー・コレクション バイブラント・オーク
マッカラン ハーモニー・コレクション バイブラント・オークはオープン価格で、市場価格は35,000円~で推移しています。
ハーモニー第4弾として、シルク・ドゥ・ソレイユとのコラボレーションで生まれました。
バニラ、シトラス、甘いオークの味わいが特徴で、華やかで軽やかな印象です。限定品ならではの特別なボトルデザインと、独特の味わいが魅力です。
パフォーマンスアートからインスピレーションを得た味わいは、従来のマッカランとは異なる新しい魅力を持っています。コレクターアイテムとしても人気が高く、将来的な価値上昇も期待できます。
JOYLABでは限定品のため要問い合わせとなっており、状態により高額査定の可能性があります。
15. マッカラン ハーモニー・コレクション リッチカカオ
マッカラン ハーモニー・コレクション リッチカカオはオープン価格で、市場価格は30,000円~52,000円と幅広く推移しています。
ハーモニー第1弾として、スペインのロカ兄弟とのコラボレーションで誕生しました。
深みのあるダークチョコレートの風味が特徴で、カカオの苦味と甘みが絶妙にバランスしています。チョコレートとウイスキーの新しい関係性を表現した、革新的な一本です。
食後のデザートウイスキーとしても楽しめる、ユニークな味わいが魅力です。限定品のため入手困難ですが、チョコレート好きには特におすすめのボトルです。
JOYLABでは限定品のため要問い合わせとなっており、コレクターからの需要が高い一本です。
16. マッカラン ハーモニー・コレクション インテンス・アラビカ
マッカラン ハーモニー・コレクション インテンス・アラビカはオープン価格で、市場価格は30,000円前後で取引されています。
ハーモニー第2弾として、コーヒーをテーマに開発されました。
エスプレッソ、ダークチョコレート、甘いオークの味わいが特徴で、コーヒー愛好家にも人気の一本です。コーヒーとウイスキーの融合という、新しい味覚体験を提供します。
朝のコーヒーの代わりではなく、夜のリラックスタイムに楽しむコーヒーフレーバーのウイスキーとして、新しい飲み方を提案しています。
JOYLABでは限定品のため要問い合わせですが、独特の味わいから一定の需要が見込まれます。
17. マッカラン ア・ナイト・オン・アース ザ・ジャーニー
マッカラン ア・ナイト・オン・アース ザ・ジャーニーはオープン価格で、市場価格は16,000円~23,000円前後で推移しています。
年末年始の祝祭をテーマにした限定ボトルです。
祝祭の華やかさを表現した味わいで、フルーティーで軽やかな印象が特徴です。特別な日のための特別なマッカランとして、ギフトにも人気の一本です。
パーティーシーンを彩る華やかなボトルデザインと、飲みやすい味わいが魅力です。限定生産のため、コレクターアイテムとしても注目されています。
JOYLABでは限定品のため要問い合わせとなっており、季節限定品として一定の需要があります。
18. マッカラン タイム:スペース マスタリー
マッカラン タイム:スペース マスタリーはオープン価格で、市場価格は35,000円前後という高額で取引されています。
200周年記念ボトルとして発売された、極めて希少な限定品です。
200年の歴史を凝縮したような、複雑で深遠な味わいが特徴です。マッカランの技術の粋を集めた、まさにマスターピースといえる逸品です。
記念ボトルにふさわしい豪華な装丁と、最高品質の原酒を使用した贅沢な一本です。コレクターにとって、一生に一度は手に入れたい究極のマッカランといえるでしょう。
JOYLABでは高額査定対象となっており、お持ちの方は査定を受ける価値が十分にあります。
マッカランの定価購入はなぜ困難?価格が高騰する3つの理由
マッカランの定価購入が困難な理由は、単に人気が高いからだけではありません。
原料の希少性、世界的な需要拡大、そしてブランド価値という3つの要因が複雑に絡み合い、価格高騰を引き起こしています。
理由1:シェリー樽熟成に由来する原酒の希少性
シェリー樽のコストはバーボン樽の10倍とも言われ、マッカランの生産コストを大きく押し上げています。
最大の理由は、スペイン本国でのシェリー酒の生産量自体が減少しており、熟成に使用済みの樽が市場に払い下げられることが減ったためです。
このためマッカランは、自社でオーク材を調達し、樽を製造し、スペインのボデガ(ワイナリー)に依頼してシェリーを詰めてもらうという、膨大なコストと時間をかけてシーズニング樽を「自作」しています。
樽の完成までには6年もの歳月を要します。
この「樽への異常なこだわり」が生産本数のボトルネックとなり、原酒の希少性を生んでいます。年間生産量には限界があり、世界中の需要に対して供給が圧倒的に不足している状況です。
さらに、気候変動によるオーク材の品質変化も懸念されており、今後さらに希少性が高まる可能性があります。
出典:ザ・マッカラン | 比類なきシングルモルトスコッチウイスキー | ザ・マッカラン サントリーウイスキー
理由2:世界的なウイスキー需要の拡大と品薄状態
ウイスキー全体の需要が世界的に高まっており、特にアジア市場でのハイボール人気が消費を牽引しています。
マッカランの味わいの特徴である「甘く飲みやすい」プロファイルが、新規ウイスキーファン層に広く受け入れられています。
中国をはじめとする新興国の富裕層が、ステータスシンボルとしてマッカランを求める動きも加速しています。需要が供給を圧倒しているため、出荷制限がかかり、市場価格が高騰している状況です。
2018年の新蒸留所稼働により生産能力は向上しましたが、熟成に時間がかかるウイスキーの特性上、供給増加の効果が現れるまでには長い年月が必要です。
この需給バランスの崩壊が、定価での購入を極めて困難にしている最大の要因といえるでしょう。
理由3:「ウイスキー界のロールスロイス」と謳われるブランド価値
マッカランはもはや飲料ではなく「投資対象(Investment Grade Whisky)」となっています。
オークションで2億円以上の値がつくなど、その価値は芸術品の域に達しています。
オークションで高額落札される → メディアが報道する → ブランド価値が上がる → コレクターが買い占める → 市場からモノが消える → 価格が上がる、というスパイラルが発生しています。
50代富裕層のコレクターにとって、この「ブランド価値」はコレクションの核となる要素であり、所有すること自体がステータスとなります。定価で購入できる機会は抽選販売などに限られ、一般の消費者が入手することはほぼ不可能な状況です。
このブランド価値の高さこそが、マッカランを単なるウイスキーから「液体の資産」へと変貌させた要因といえるでしょう。
マッカランのおすすめの飲み方
マッカランの深い味わいを最大限に楽しむためには、適切な飲み方を選ぶことが重要です。
ここでは、初心者から上級者まで楽しめる5つの飲み方をご紹介します。
1. ストレート|本来の香りと余韻を楽しむ王道スタイル
ウイスキーの持つ味わい、香り、余韻をダイレクトに楽しむストレートは、マッカランの真価を知る最良の方法です。
特にシェリーオークの長期熟成タイプ(18年、25年など)の複雑な香りを堪能するのに最適です。
チェイサー(水)を用意し、少量ずつ口に含んで味わいの変化を楽しみます。最初は甘みを感じ、次第にスパイシーさが現れ、最後に長い余韻が続く、マッカランならではの味の旅を体験できます。
グラスは香りを集めやすいチューリップ型がおすすめです。室温でゆっくりと楽しむことで、温度による香りの変化も感じられます。
初めてストレートに挑戦する方は、12年から始めて徐々に熟成年数を上げていくとよいでしょう。
2. トワイスアップ(加水)|香りを引き出す上級者の嗜み
ウイスキーと常温の水を1:1で割るトワイスアップは、プロのテイスターも採用する飲み方です。
アルコール度数が下がることで、ストレートでは閉じている華やかな香りが「開く」(花開く)効果があります。
シェリー系のフルーティーなアロマを最も感じやすい飲み方とされており、マッカランの隠れた魅力を発見できます。水を加えることで、バニラやオレンジ、チョコレートなどの香りがより鮮明に感じられるようになります。
使用する水は軟水がおすすめで、ミネラルウォーターでも構いませんが、できれば常温のものを使用しましょう。少しずつ水を加えながら、自分好みの濃さを見つけるのも楽しみのひとつです。
18年以上の長期熟成ボトルで試すと、その効果を特に実感できるでしょう。
3. オン・ザ・ロック|時間とともに変化する味を楽しむ
大きめの氷で冷やして飲むオン・ザ・ロックは、暑い季節や食事と合わせる際におすすめの飲み方です。
氷がゆっくりと溶けることで、ストレートからトワイスアップへと味わいの変化を一つのグラスで楽しめます。
ただし、急激に冷やすことで特有の味わいや香りが立ちにくくなる側面もあるため、氷は大きめのものを使用することが重要です。球状の丸氷やブロックアイスがおすすめです。
最初の一口はキリッとした味わいを楽しみ、時間とともに変化する味のグラデーションを堪能できます。12年や15年などの中間熟成のボトルに適した飲み方です。
グラスはロックグラスを使用し、氷を入れる前にグラスを冷やしておくとより美味しく楽しめます。
4. ハイボール|香り高く食事にも合う爽快アレンジ
「マッカランでハイボールはもったいない」という意見もありますが、実は非常に優れた飲み方のひとつです。
特に「ダブルカスク12年」や「ファインオーク(トリプルカスク)」のような、軽やかで華やかなタイプはハイボールに最適です。
炭酸がマッカランの持つスムースな口当たりとフルーティーさを際立たせ、食中酒としても優秀です。シェリー樽由来の甘みが炭酸と調和し、普通のハイボールとは一線を画す高級感のある味わいになります。
作り方のポイントは、よく冷やしたグラスと炭酸水を使用し、マッカラン1に対して炭酸水3~4の割合で作ることです。軽くステア(混ぜる)して、レモンピールを添えると香りが引き立ちます。
和食から洋食まで、幅広い料理と相性が良いのも魅力です。
5. アフォガート・スタイル|バニラアイスにかける新提案
意外な組み合わせですが、バニラアイスにマッカランをかけるアフォガート・スタイルは、新しいデザート体験を提供します。
ウイスキーの熟成由来の香り成分「バニリン」が、バニラアイスと共通しているため、風味が喧嘩せず、互いを引き立て合います。
マッカランのシェリー樽由来の芳醇な果実味とリッチな味わいが、バニラアイスと組み合わさることで「最高級のデザート体験」になります。上質なバニラアイスを使用することで、より贅沢な味わいが楽しめます。
12年や15年などの、甘みが強いタイプが特におすすめです。アイスクリーム100gに対して、マッカラン15ml程度が目安です。
食後のデザートとして、またはナイトキャップとして、新しいマッカランの楽しみ方を発見できるでしょう。
希少なマッカランを定価で手に入れるための購入方法
定価でマッカランを購入することは困難ですが、不可能ではありません。
ここでは、少しでも定価に近い価格で入手するための方法をご紹介します。
百貨店・正規酒販店の抽選販売に応募する
現在、マッカランの希少ボトルを「定価」で手に入れるほぼ唯一の方法が、百貨店や正規酒販店の抽選販売です。
銀座三越やイオンなどの大手百貨店・酒販店が、入荷時に不定期で実施しています。
応募にはアプリ会員登録などが必要な場合が多く、当選確率は高くないものの、応募し続けることが重要です。特に年末年始や父の日などのギフトシーズンには、抽選販売の機会が増える傾向があります。
複数の店舗の会員になり、情報を常にチェックすることで当選確率を上げることができます。また、店舗によっては購入履歴が考慮される場合もあるため、普段から利用している店舗での応募が有利になることもあります。
当選した場合は必ず期限内に購入手続きを完了させましょう。キャンセルすると次回以降の当選に影響する可能性があります。
オンライン通販サイトの入荷情報をチェックする
Amazonや楽天市場では定価販売はほぼ皆無ですが、JOYLABのオンラインストアでは、買取で集まった希少なマッカランを適正な市場価格で販売している場合があります。
JOYLABは買取のプロであるため、真贋鑑定済みの本物であるという絶大な信頼性があります。定価での購入は難しくても、鑑定済みのボトルを適正な市場価格で確実に手に入れることができるのが最大の強みです。
さらに、JOYLABでは探索・取り寄せサービスも提供しています。もし店頭やオンラインになくても、JOYLABが持つ全国の買取ネットワークを駆使し、お客様が探している希少なボトルを見つけ出すお手伝いをします。
コレクションの完成に必要な特定のボトルをお探しの方は、ぜひJOYLABにご相談ください。専門スタッフが全力でサポートいたします。
マッカランの定価を知り、JOY LAB(ジョイラボ)で納得の取引を!
マッカランの「定価」は、特に2025年の価格改定を経て、ますます現実の市場価値と乖離しています。
定価が396,000円の25年物が、実際には数十万円から100万円を超える高値で取引されるなど、定価は単なる目安に過ぎません。
定価という神話に惑わされず、「市場価格(現実)」と「買取価格(資産価値)」を知ることが、賢明なコレクターにとって重要です。マッカランを「買いたい」人にも、「売りたい」人にも、JOYLABは専門家として「納得の取引」を提供できます。
お持ちのマッカランの価値は日々変動しています。18年物のように定価は上がっても市場価格が下がることもあり、売り時を見極めることが大切です。
まずはお持ちのボトルの「現在の本当の価値」を、JOYLABの無料査定でお確かめください。

