プロヴァンスはフランス最大のロゼワインの生産地です。
プロヴァンス地方で生産されるワインは年間およそ1億6000万本、そのうちのおよそ87%がロゼワイン、10%が赤ワイン、3%が白ワインとなっています。
ロゼワインのぶどう品種はサンソー、グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー、ティブロンなどが使われ、一般的に辛口が多く、フルーティーで澄んだ色をしており、早飲みに適しています。
色調は赤みよりもサーモンピンクに近い。ピンク・グレープフルーツとラズベリーを足したようなフレッシュで魅惑的な香りが特徴的です。
赤ワインは、近年品質の向上を図っており、力強いものが多いです。白ワインは、ロゼワイン同様、早飲みタイプが多いです。
最初にVDQSとして原産地呼称が認められたのは1951年のことで、当時は42のコミューンを擁していましたが、そこから、徐々に産地が広がり、1977年にA.O.C.に認定されたころにはコミューンの数は84となりました。